icon朝井まかて 名人・名言集

由来:朝井まかて 名人・名言集
朝井まかて  名人・名言集
朝井まかて(あさい まかて、本名:寺井 睦美、1959年生まれ)は、日本の作家です。大阪府生まれで、歴史小説や時代小説を中心に執筆しています。

朝井まかては、大阪府出身で、関西大学社会学部を卒業しました。卒業後は、新聞記者として働き、報道の現場で多くの経験を積みました。その後、作家としての活動を始め、歴史や文化に根ざした物語を数多く手掛けています。
代表作
朝井まかての作品は、緻密な歴史描写と人間ドラマが特徴です。以下は、彼女の代表的な作品です。
1 **『恋歌(れんか)』**: 江戸時代の女流歌人・柳川春葉をモデルにした作品で、第150回直木三十五賞を受賞しました。この作品は、江戸時代の歌人の生き様を描きながら、女性の強さや美しさを伝えています。
2 **『すかたん』**: 大阪を舞台にした作品で、第31回織田作之助賞を受賞しました。この作品は、昭和初期の大阪を背景に、家族の絆と個々の成長を描いた感動的な物語です。
3 **『おいないさん』**: 江戸時代の女性医師・華岡青洲の妻を主人公にした作品で、第4回歴史時代作家クラブ賞を受賞しました。この作品は、医師の妻としての苦悩と努力を描き、歴史小説としての評価が高いです。
作風と評価
朝井まかての作品は、歴史的な背景を丁寧に描写しながら、キャラクターの深い内面を描くことが特徴です。彼女の物語は、歴史の細部にまでこだわりながら、人間の普遍的なテーマを扱っており、多くの読者に感動を与えています。彼女の筆致は、歴史の中で生きる人々の生活や感情を生き生きと描き出し、読者を引き込む力があります。
受賞歴
朝井まかては、その卓越した筆致と物語構成力により、多くの文学賞を受賞しています。代表的な受賞歴には、以下のものがあります。
- 第150回直木三十五賞(『恋歌』)
- 第31回織田作之助賞(『すかたん』)
- 第4回歴史時代作家クラブ賞(『おいないさん』)

現在の活動
朝井まかては、現在も精力的に執筆活動を続けており、新しい歴史小説や時代小説を発表しています。彼女の作品は、多くの読者に支持されており、日本文学の重要な一翼を担っています。
2006年より大阪文学学校で学ぶ。2008年に『実さえ花さえ』(応募時のタイトルは『実さえ花さえ、その葉さえ』)で小説現代長編新人賞の奨励賞を受賞し小説家デビュー。数々の名作を出版した功績を称え、2018年に大阪府庁にて大阪文化賞を受賞している。
2008年 -『実さえ花さえ、この葉さえ』第3回小説現代長編新人賞(奨励賞)受賞
2013年 -『恋歌』第3回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞
2014年 -『恋歌』第150回直木三十五賞受賞
2014年 -『恋歌』第1回高校生直木賞候補
2014年 -『阿蘭陀西鶴』第31回織田作之助賞受賞
2015年 -『先生のお庭番』第1回徳間文庫大賞(定番部門)受賞
2015年 -『すかたん』第3回大阪ほんま本大賞受賞
2015年 -『御松茸騒動』第21回中山義秀文学賞候補
2016年 -『藪医 ふらここ堂』第5回日本医療小説大賞候補
2016年 -『眩』第22回中山義秀文学賞受賞
2017年 -『福袋』第11回舟橋聖一文学賞受賞
2018年 -『雲上雲下』第13回中央公論文芸賞受賞
2018年 -『悪玉伝』第22回司馬遼太郎賞受賞
2018年 -大阪文化賞 (文学)受賞
2020年 -『グッドバイ』第11回親鸞賞受賞
2021年 -『類』第71回芸術選奨受賞
2021年 -『類』第34回柴田錬三郎賞受賞
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生活キャリアが長いので、世の中にはお金で片がつくことも多い、それは身をもって知っている。それでも、もし願うことを許されるならば、私は一生、書き続けられる才能が欲しい

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★ やめようとは一寸たりとも思えなかった。何十年もかかって、やっと「小説を書くこと」を始めたのだ。何を失っても、これだけは私の人生から手放したくなかった

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★ そもそも仕事を持ちながら家事をする私がもう一つの仕事を持つということは、周囲への影響が大きい。締め切りの前になれば徹夜することもあるので、次の日は使いものにならなかったりする

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★ 沖縄の親戚にも聞いたが、マカテという名の意味が分からない。意味探しはやめようとも思ったけど、分かるものなら知りたい

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★ 私には4分の1、沖縄の血が流れている。落ち着いて執筆に取り掛かれるようになったら、沖縄のことも書いてみたい

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★ 現在いくつかの短編を執筆中ですが、これからも読者の胸を躍らせる物語をお届けしていきたいですね

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★ 本当に嫌な奴、悪い奴を徹底して突き放して見るというのも、書き手としては挑戦したいところ

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★ 私はどちらかというと軽ろみのある明るいものを好んで書いてきましたが、『恋歌』で厳然とした史実に取り組んでみて、歴史上の人物を自分なりの解釈で描く道も広がったように思いますね

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★ 大学では平安末期を専攻しましたが西鶴や近松の授業も面白くて。興味の赴くままに買い集めた本は今も手元にあり、自分自身の土壌になっています

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★ 高校時代からなぜか国語と古文だけは出来たので、やっぱり好きだったんですよね

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★ 物心付いた時から本が大好きで、小学生の時には「小説家になりたい」と口走っていたようですね(笑)

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★ 『恋歌』は歴史小説ですが、ただ史実を書くのではなく私にとっては恋愛小説であり、女たちの再生の物語。彼女たちが力強く生きることで失われた生を継いでいくことができるし、そういう積み重ねの上に私たちは今ここにいるのだという想いを感じますね。女性の方にこそ読んでいただきたい物語です

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★ 何より私は人の運ってあると思います。案内してくださった人たちとの巡り逢いに背中を押され「書こう!」と

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★ 小四郎は不遇の中で、人とかかわらざるを得なくなります。強くなれ!という願いを込めて書きました

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★ 若い間はもっと羽目を外してみたら?どうせ人生は計画通りには進まへんのやから、道を逸れたり穴に落ちたりしても、また始められるんとちゃうの?と。私は今思い出しても青ざめるような失敗を数々やらかしてきましたが(笑)ね

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★ 作家というより、田辺聖子さんの『ひねくれ一茶』や佐藤愛子さんの『血脈』のような作品が目標です。おこがましいかもしれませんが、いつか必ず挑戦したいです

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★ 歌子が恋した相手が水戸の人だったから水戸を知りたい、幕末という時代を理解したい

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★ (直木賞受賞について)姫野さんは会ってすぐに話しかけてくださって、心丈夫でした。ひとりになった途端、フリーズしちゃいましたけど(笑)留守宅では夫が電話取材を受けたようですが、私よりよほどしっかり受け答えしてたみたいです(笑)

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★ 一人で小説を書くって、孤独な作業です

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★ (初めて書いた小説を)たまたまみんな褒めてくれはったんです。それで調子に乗ってしまって……お調子者なんで。『言いたいことの100分の1も書けなったから、この続きを書きます』と。『あと三回提出の機会があるので、続きを書いてひとつの物語にしようと思います』って大口叩いたんです。泣きながら(笑)そのあとはもう、口に出したからには徹夜しようが何しようが、ともかく書かねばと

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★ その日(初めて書いた小説の提出後)はもう、心臓ばくばく

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★ (先生が)君、もの書きの端くれやろ、とっとと出しなさい、と。その言葉で、火がついたんですね(笑)私、その先生には、すごく感謝してるんです!

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★ 小説の場合は何をどう感じるかも含めてすべてを読者にゆだね、その結果、どう批評されるかも自分が引き受ける。しかしコピーは、どんな入り方をしても必ず商品、企業に帰結させることが使命です。コピーライターはあくまで黒子、翻訳者。そこが大きく違うような気がします

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★ (コピーライターになるずっと以前から、小説を書きたいと思い続けていた)でも書けなくて。1行書いては投げ出し、原稿用紙を買い揃えるだけで満足する(笑)、そんなことを数年おきに繰り返していました

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★ ひとりの生は、必ず家族や恋人、周囲の人々に何らかの影響を与える、その“かかわり”こそが次の世代、さらにその次の世代へと色や形を変えて受け継がれていくのではないでしょうか

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★ 私自身が幼い頃から植物が好きだったのもありますが、仕事で庭木の図鑑をつくったときに植物の歴史や由来を調べると、これが凄く面白かった

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★ 知人の女性の落語家さんから『やっと、大阪のかっこええとこを書いてくれた』と言われたのはうれしかったですね

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★ この作品(「すかたん」)の中で起こる出来事、幻の蕪の存在や、お百姓さんたちが問屋を通さず、自分たちで野菜の販売をさせてほしいって幕府に訴状を出す話も本当にあったことなんですよ

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★ 大坂の町を書こうと決めたときに、江戸の人を主人公にしたほうが面白さが出せると考えました

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★ 子供の頃から植物好きで、江戸の粋な雰囲気も大好き。江戸時代の園芸が世界最高レベルだったという話を知り、好きなものふたつを融合させてデビュー作を書きました

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★ (好きな言葉)『おさらばえ』特に遊郭で遊女たちが使った言葉ではあるのですが、町娘でもちょっとオキャンな子が洒落で使うような感じで『おさらばえ』と言ったようです。別れのあいさつでも湿っぽくなくて、キリっとしてて、しかも情感のこもったいい言葉だなと私は思っています

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