ジュリアス・シーザー 名人・名言集
ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Iulius Cæsar) 生誕:紀元前100年。共和政ローマ期の政治家、軍人、文筆家。 死去:紀元前44年3月15日
ジュリウス・シーザー(Julius Caesar)は、古代ローマの政治家、軍人、そしてローマ帝国初期の重要な人物でした。彼はローマの歴史において、特にガリア遠征やローマ帝国の創設などの業績で知られています。
シーザーは紀元前100年に古代ローマのペリュシア(現在のイタリアのラティウム地方)で生まれました。彼は若い頃から政治的なキャリアを築き、紀元前60年にはポンペイウスやクラッススと共に第一回三頭政治(トリウムウィリラトゥム)を形成し、ローマの政治を主導しました。
紀元前58年から紀元前50年までの間、シーザーはガリア遠征を指揮し、ガリア(現在のフランス)を征服しました。この遠征は彼の政治的な影響力を強化し、軍事的な栄光をもたらしました。
しかし、ポンペイウスとの対立が激化し、内戦が勃発します。紀元前49年、シーザーはガリアからローマに帰還し、自らの政治的地位を守るためにポンペイウスとの戦いに身を投じました。紀元前45年のユーロ川の戦いでの勝利により、彼はローマの独裁官となり、事実上の支配者として君臨しました。
その後、シーザーはローマ帝国の再建を試みましたが、その野心に反対する者たちからの不満が高まり、紀元前44年にローマで暗殺されました。しかし、彼の死後も彼の遺産は古代ローマの歴史に深く刻まれ、彼の名前は政治的権力や軍事的栄光を象徴するものとして今日まで残っています。
古代ローマで最大の野心家と言われ、マルクス・リキニウス・クラッスス及びグナエウス・ポンペイウスとの第一回三頭政治と内戦を経て、永久独裁官(英語版)(ディクタトル・ペルペトゥオ)となった。「カエサル」の名は、帝政初期にローマ皇帝が帯びる称号の一つ、帝政後期には副帝の称号となった(テトラルキア参照)。ドイツ語のKaiser(カイザー)やロシア語のцарь(ツァーリ)など、皇帝を表す言葉の語源でもある。
従来カエサルはポプラレス(民衆派)とされてきたが、当時の政治状況を簡単に二分することはできないため、「カエサル派」とすべきだとする意見がある。
元老院派を武力で制圧して、ローマでの支配権を確固たるものとしたカエサルは共和政の改革に着手する。属州民に議席を与えて、定員を600名から900名へと増員したことで元老院の機能・権威を低下させ、機能不全に陥っていた民会、護民官を単なる追認機関とすることで有名無実化した。代わって、自らが終身独裁官に就任(紀元前44年2月)し、権力を1点に集中することで統治能力の強化を図ったのである。この権力集中システムは元首政(プリンキパトゥス)として後継者のオクタウィアヌス(後のアウグストゥス)に引き継がれ、帝政ローマ誕生の礎ともなる。
紀元前44年2月15日、ルペルカリア祭の際にアントニウスがカエサルへ王の証ともいえる月桂樹を奉じたものの、ローマ市民からの拍手はまばらで、逆にカエサルが月桂樹を押し戻した際には大変な拍手であった。数度繰り返した所、全く同じ反応であり、カエサルはカピトル神殿へ月桂樹を捧げるように指示したという。 共和主義者はこの行動をカエサルが君主政を志向した表れと判断した。また、カエサルは「共和政ローマは身も形もなく、名のみの夢幻の如くなり」「注意せよ、我が言はすなわち法なり」などと発言したとされる。これら伝えられるカエサルの振る舞いや言動、そして終身独裁官としての絶対的な権力に対し、マルクス・ユニウス・ブルトゥスやガイウス・カッシウス・ロンギヌスら共和主義者は共和政崩壊の危機感を抱いた。
恐ろしい行為を、はじめて心に思い浮かべてから、それを実際にやってのけるときまで、そのあいだはまるであやしい幻だ、忌まわしい悪夢だ
★ おれのそばにいるのはふとった男だけにしてほしい、髪をきちんとなでつけ、夜はよく眠るような男だけに。あのキャシアスはやせて飢えた顔つきをしている、あの男は考えすぎる、ああいう男は危険だ
★ 運命よ、おまえの意志は人間には知るすべもない。人間はいずれは死ぬ、それは知っている、問題はいつ死が訪れるかだ
★ さあ、身をかがめ、手をひたそう。千載ののちまでもわれわれのこの壮烈な場面はくり返し演じられるであろう、いまだ生まれぬ国々において、いまだ知られざる国語によって
★ 己の姿は、なにかに映った影でしか己の目には見えないのだ
★ 臆病者は死ぬ前に、何度も死を体験する、だが勇者はただ一度だけ死を味わう
★ 死は必ず訪れる結末だ。来るときには、来る
★ たとえ今日の結末が分からずとも、それでよいではないか。なぜなら、それはおのずと分かる
★ どんな悪い結果に終わったことでも、それが始めたそもそもの動機は、善意によるものであった
★ 凡人は見たい現実しか見ない
★ 明日読もう
★ 全ガリアは三つの部分に分かれる
★ 私は助言を愛す、しかし助言者を憎む
★ 指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある
★ 理性に重きを置けば、頭脳が主人になる。だが、感情が支配するようになれば、決定を下すのは感性で、理性のたち入る隙はなくなる
★ 元老院議員諸君、諸君に限らず、すべての人間にとっても、疑わしいことに決定を迫られた際、憎悪や友情や怒りや慈悲はひとまず忘れて対するのが正当な対し方であると思う
★ 苦境は、友を敵に変える
★ 人は喜んで自己の望むものを信じるものだ
★ 自分は自身の考えに忠実に生きたいと思う。それは、他人も同様だろう。だから、他人の生き方も認める。そうして、敵が私に再び刃を向けることになったとしても、それは仕方ない。そのように生きることが私の願いだから
★ カエサルの妻たる者は、疑われることさえもあってはならない
★ わたしは王ではない。カエサルである
★ 概して人は、見えることについて悩むよりも、見えないことについて多く悩むものだ
★ 人は、ほとんどいつも、望んでいることを信じようとする
★ 分断して征服せよ
★ 予測されるけれども目に見えない危険は、人の心を最もかき乱す
★ 競争が激しい場所で2位になるよりも、競争が激しくない場所で1位になるほうが良い
★ 率先して死のうとする男を見つけ出すのは、忍耐をもって苦痛に耐えようとしている男を発見するより容易である
★ 人は現実のすべてが見えるわけではなく、多くの人は見たいと思う現実しか見ない
★ 文章は、用いる言葉の選択で決まる
★ 人間とは噂の奴隷であり、しかもそれを、自分で望ましいと思う色をつけた形で信じてしまう
★ 始めたときは、それがどれほど善意から発したことであったとしても、時が経てば、そうではなくなる
★ 学習より創造である。創造こそ生の本質なのだ
★ 何かを生み出す行動でなければ、行動とは言えない
★ 来た、見た、勝った
★ 賽(さい)は投げられた
★ ブルータス、お前もか
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