ミゲル・デ・セルバンテス 名人・名言集

ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ(Miguel de Cervantes Saavedra、1547年9月29日 - 1616年4月23日)は、スペインの著名な作家であり、特に『ドン・キホーテ』(原題:『El ingenioso hidalgo don Quijote de la Mancha』)の作者として知られています。セルバンテスはスペイン文学の黄金時代を代表する人物であり、その作品は世界文学に大きな影響を与えています。
生涯
初期の人生
- **生誕と家族**: セルバンテスは、1547年にスペインのアルカラ・デ・エナレスで生まれました。彼の父は外科医であり、家族は貴族の地位を持っていましたが、経済的には苦しい生活を送っていました。 - **教育と若い頃**: 若い頃から文学に興味を持ち、後にマドリードで学びました。
軍人として
- **レパントの海戦**: 1571年、セルバンテスはオスマン帝国とのレパントの海戦に参加し、左手に重傷を負いました。この戦傷により、彼は「レパントの片手の男」として知られるようになりました。
囚われの身と解放
- **アルジェの捕虜**: 1575年、セルバンテスはアルジェの海賊に捕まり、約5年間捕虜として過ごしました。何度か脱走を試みましたが失敗し、最終的に1580年に身代金が支払われて解放されました。
作家としてのキャリア
- **初期の作品**: 解放後、セルバンテスは詩や短編小説を書き始めました。1585年に発表された牧歌小説『ガラテア』が彼の初めての出版作品でしたが、大きな成功には至りませんでした。
- **『ドン・キホーテ』**: 1605年、セルバンテスは『ドン・キホーテ』の第1部を発表しました。この作品は瞬く間に人気を博し、セルバンテスの名を不朽のものとしました。1615年には第2部が出版され、完全な物語となりました。『ドン・キホーテ』は騎士道文学のパロディでありながら、深い哲学的考察や社会批判を含む革新的な作品です。 - **その他の作品**: セルバンテスは、『抜け目ない恋人』、『模範小説集』、『ペルシーレスとシギスムンダの労苦』など、多くの作品を執筆しました。
晩年と死
- **晩年**: 晩年のセルバンテスは、経済的に困窮しながらも執筆活動を続けました。彼の健康は悪化し、1616年4月23日にマドリードで亡くなりました。 - **遺産**: セルバンテスの遺産は、彼の作品とその影響を通じて現在も続いています。『ドン・キホーテ』は、現代文学の先駆けとされ、多くの作家や芸術家に影響を与えました。
影響と評価
ミゲル・デ・セルバンテスは、スペインだけでなく世界文学の巨匠とされています。彼の作品は、ユーモアと人間性、社会批判を兼ね備えており、多くの読者に愛されています。セルバンテスの影響は、後の文学作品や文化に広く及んでおり、彼の名は不朽のものとなっています。
忘恩は慢心の落とし子である
★ 退去は逃げることではない
★ 眠りは人間の思いをすべて覆うマントである。眠りを発明した人に幸あれ
★ 有頂天の歓喜は常に悲哀に転ずる
★ 恋は不思議なめがねをかけている。銅を黄金に、貧しさを豊かさに飼えて見せるようなめがねをかけている
★ 男は火で、女は麻屑である。悪魔がやってきてそれを吹きつける
★ 古い牧草(←昔の恋)は燃やすのに骨が折れるが、その火を消すのはいっそう骨が折れる
★ 好機は、それが去ってしまうまで気づかれないものだ
★ どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。運命というのは、災難が起きれば、必ず一方の扉を開いて、救いの道を残してくれている
★ 己の運を生かす方法を知らぬ者は、運が去ってしまっても、不平を口にする資格はない
★ 己を知ることに全力を捧げよ。それこそが、この世でもっとも困難な課題だ
★ 人生は山あり、谷ありである。しかし、山だの谷だのと思って、うろたえていたのは、結局は自分がちっぽけで、翻弄されていただけの話ではなかったか
★ ひとつのドアが閉まったときには、また別のドアが開く
★ 信仰の存在するところに神は存在する
★ 光り輝くものがすべて金だとは限らない
★ 我々が第一に戦わねばならぬ厄介な敵は、我々の内部にある
★ 死を見ること生のごとし
★ 自分のポケットの小銭は、他人のポケットの大金にまさる
★ 裸で私はこの世に来た。裸で私はこの世から出てゆかねばならぬのだ
★ つまらぬ財産を持つより、立派な希望を持つほうがマシだ
★ 空腹は世界中で最上の調味料である
★ この世でいちばんの気違い沙汰は、誰に殺されるってわけでもないのに、悲しいからってだけで理由もなく死にたがることですよ
★ 女の「イエス」と女の「ノー」は同じようなものさ。そこに一線を引くなんて無謀なことだよ
★ 音楽のあるところには真の悪は存在できない
★ 手の中の一羽の鳥は、宿り木に止まっている二羽の鳥に匹敵する
★ 心の中で感謝するだけなら、本当の感謝ではない。自分は行動の中で感謝を示そう
★ 安眠は心労の最大の療法である
★ パンさえあれば、たいていの悲しみには耐えられる
★ 嫌われもしないのに絶望しないでください。好きでも嫌いでもないのです
★ 分別よりも愚行の方が、とかく仲間や追随者を呼び寄せるものだ
★ 金持ちのたわごとは格言で通る
★ 人生ではすべてが良い。死さえも
★ 家柄ってのは、世界にたった二つしかない。持てると持たざると、どっちかだ
★ どんな虫けらだって踏みつけられれば、何を!という格好をするものだ
★ 「そのうちやる」という名の通りを歩いて行き、行き着くところは「なにもしない」という名札のかかった家である
★ 桶の水より、親切な言葉をかけるほうが、火はよく消える
★ よく準備してから戦いに臨めば、半ば勝ったも同然だ
★ ことわざとは、長い経験に基づく短い文のことである
★ 正直は最善の策である
★ 事実は真実の敵なり
★ 運命というものは、人をいかなる災難にあわせても、必ず一方の戸口をあけておいて、そこから救いの手を差しのべてくれるものよ
★ 嫉妬のない愛はあるかもしれぬ。だが恐れの伴わぬ愛はない
★ 愛の原則においては、早々と失望することが、通常、回復薬として描かれる
★ 生命のあるかぎり、希望はあるものだ
★ 人生は一枚の銀貨のようなものだ。それをどう使おうと勝手だが、使えるのはたった一度きりである
★ 流れに逆らおうとしたところで無駄なことだ。流れに身をまかせれば、どんなに弱い人でも岸に流れ着く
★ 人間とは、己の行った仕事の子供である
★ 幸運はそれが失われるまで知られない
★ 機知の切れ味を鈍らせまいと思うなら、あまり機知を鋭くしてはいけない
★ 真の勇気というものは、臆病と無鉄砲との中間にある
★ 君の友人を教えなさい。そうすれば、君がどういう人間か言ってみせよう
★ 富を失う者は多くを失い、友人を失う者はさらに多くを失う。しかし、勇気を失う者はすべてを失うことになる
★ 一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ
★ ペンは魂の舌である
★ 喜劇で一番難しい役は愚か者の役であり、その役を演ずる役者は馬鹿ではない
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