千利休 名人・名言集

常の茶湯なりとも、路地に入るより出るまで、一期に一度の会のように亭主に敬畏すべきし

★ 炭置くも習ひばかりに拘はりて湯のたぎらざる炭は消え炭

★ 掛物をかけて置くには壁付を三四分すかしおくことゝきく

★ 床に又和歌の類をばかけるなら外に歌書をば飾らぬと知れ

★ 文琳や茄子丸壷大海は底に指をばかけてこそ持て

★ 余所にては茶を汲みて後茶杓にて茶碗のふちを心して打て

★ 壷などを床に飾らん心あらば花より上にかざりおくべし

★ 乾きたる茶巾使はば湯をすこしこぼし残してあしらふぞよき

★ 右の手を扱ふ時はわが心左のかたにありと知るべし

★ 茶を振るは手先をふると思ふなよ臂よりふれよそれが秘事なり

★ 釜一つあれば茶の湯はなるものを数の道具を持つは愚な

★ ともしびに陰と陽との二つあり暁陰に宵は陽なり

★ 数多くある道具を押しかくし無きがまねする人も愚な

★ 暁は数寄屋のうちも行灯に夜会などには短檠を置け

★ 花入の折釘打つは地敷居より三尺三寸五分余もあり

★ 茶はさびて心はあつくもてなせよ道具はいつも有合にせよ

★ 水指に手桶出さば手は横に前の蓋とりさきに重ねよ

★ 点前には強みばかりを思ふなよ　強きは弱く軽く重かれ

★ 濃茶には点前をすてゝ一筋に　服の加減と息をもらすな

★ 濃茶には湯加減あつく服は尚ほ　泡なきやうにかたまりもなく

★ とにかくに服の加減を覚ゆるは　濃茶たびたび点てゝ能く知れ

★ 棗には蓋半月に手をかけて　茶杓を円く置くとこそしれ

★ 一生に一度しかない、今この時の出会いを大切にしようとする「一期一会の精神」が大切なのではないでしょうか

★ 中継は胴を横手にかきて取れ　茶杓は直におくものぞかし

★ 何にても置き付けかへる手離れは　恋しき人にわかるゝと知れ

★ 点前には弱みをすてゝただ強く　されど風俗いやしきを去れ

★ 習ひつつ見てこそ習へ習はずに　よしあしいふは愚かなりけり

★ 上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ人ぞ能くしる

★ 肩衝は中次とまた同じこと　底に指をばかけぬとぞ知れ

★ こゝろざし深き人にはいくたびも　あはれみ深く奥ぞ教ふる

★ 薄茶入蒔絵彫りもの文字あらば　順逆覚え扱ふと知れ

★ 何にても道具扱ふたびごとに　取る手は軽く置く手重かれ

★ はぢを捨て人に物とひ習ふべし　是ぞ上手の基なりける

★ 点前こそ薄茶にあれと聞くものを　そそうになせし人はあやまり

★ 茶の湯とは ただ湯をわかし 茶をたてて 飲むばかりなる本を知るべし

★ 何にても　道具扱ふたびごとに　取る手は軽く　置く手重かれ

★ その道に入らむと思ふ心こそ　我が身ながらの師匠なりけれ

★ 幸せになりたいのなら、幸せとの出会いに気づけないのも、幸せとの出会いを幸せに感じられないのも、もったいないでしょう

★ 家は洩らぬほど、食事は飢えぬほどにてたる事なり

★ 小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもあります

★ 心の師とはなれ、心を師とせざれ

★ 夏は涼しいように、冬は暖かなように

★ 規矩作法　守りつくして　破るとも　離るるとても　本を忘るな

★ 叶うはよし、叶いたがるは悪しし

★ 一期一会

★ 稽古とは、一よりならい十を知り、十よりかえる、もとのその一

★ 守りつくして、破るとも、離るるとても、本(もと)を忘れるな

★ 頭を下げて守れるものもあれば、頭を下げる故に守れないものもある

★ 当たり前のことが、いつでもどこでもできるならば、私があなた方の弟子になりましょう

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