篠山紀信 名人・名言集
篠山紀信(しのやま きしん、Kishin Shinoyama、1940年12月3日生まれ)は、日本の著名な写真家であり、その作品はファッション、ヌード、ポートレート、ドキュメンタリーなど多岐にわたります。彼は日本の写真界において革新的なスタイルとアプローチを持ち込み、多くの影響を与えました。
キャリアの始まり
篠山紀信は東京都で生まれました。彼は日本大学芸術学部写真学科を卒業し、1961年に毎日新聞社に入社しました。その後、フリーランスとして独立し、ファッション雑誌や広告写真などで頭角を現しました。
主な作品と活動
1 **ファッション写真** - 篠山はファッション写真で名を馳せました。彼の独自の視点とスタイルは、1960年代から1970年代の日本のファッション業界に新風を吹き込みました。彼は「アンアン」や「non-no」などの人気雑誌で多くの作品を発表しました。
2 **ヌード写真** - 篠山のヌード写真は、その美的感覚と大胆さで広く知られています。代表的な作品には、女優やモデルを被写体とした写真集『Santa Fe』(1991年)があります。この作品は宮沢りえをモデルにし、大きな話題を呼びました。
3 **ポートレート** - 篠山は多くの有名人のポートレートを撮影してきました。彼のポートレートは、被写体の内面を引き出す力強い表現が特徴です。日本国内外の著名な人物を撮影し、その作品は多くの展覧会で展示されています。
4 **ドキュメンタリー写真** - 篠山のドキュメンタリー写真は、日本の社会や文化、日常生活を鋭く捉えています。彼は都市の風景や人々の生活を独自の視点で描き出し、その作品は高く評価されています。
篠山紀信は、その斬新な視点と多才なアプローチで、写真芸術の新しい地平を切り開きました。彼の作品は、単なる視覚的美しさだけでなく、被写体の本質を捉える力強さを持っています。
- **革新性**:篠山の写真は、従来の枠にとらわれない革新性を持ち、特に日本の写真界において大きな影響を与えました。 - **多様性**:彼の作品は多様なジャンルにわたり、それぞれの領域で高い評価を受けています。ファッション、ヌード、ポートレート、ドキュメンタリーなど、多岐にわたる分野での活躍は、彼の多才さを示しています。 - **文化的影響**:篠山の作品は、日本の文化と社会を国際的に発信し、その独自性と美的感覚は世界中の写真愛好家やプロフェッショナルに影響を与えています。
現在と晩年
篠山紀信は現在も活動を続けており、彼の作品は国内外で展示され続けています。彼の長年のキャリアとその貢献は、日本の写真史において重要な位置を占めており、その影響は今後も続くことでしょう。
篠山紀信の写真は、その時代の文化や社会を映し出し、時を超えて多くの人々に感動と啓示を与え続けています。彼の作品は、視覚芸術の力とその無限の可能性を示す重要な証となっています。
篠山の写真のテーマや表現手法は多岐にわたっており、篠山自身「僕は60年ずっと、休みなく写真を撮り続けているし、写真のタイプも表現方法もテクニックも、テーマごとで全部違う」と述べている。
2020年10月13日、第68回菊池寛賞を受賞。
私生活では、モデルと離婚後、アイドル歌手の南沙織と再婚。俳優の篠山輝信は次男。
主な雑誌記事・インタビュー
インタビュー「いまあえてNUDE宣言」(アサヒカメラ2009年1月号258ページから259ページ)
特集「篠山紀信NUDE」(美術手帖2009年4月号表紙および9ページから97ページ)
特集 NUDE by KISHIN -篠山紀信と時代とハダカの女たち-(広告批評2009年3月号表紙および17ページから68ページ)
大特集 篠山紀信 「写真力」って、なんだ!?(芸術新潮2012年10月号)
写真はハプニングが起きたときに面白さが出ますね
★ 相手が自分をオープンにするというか、気持ちをリラックスさせて、自分の言いたいことや考えていることをスッと出せるように差し向けるわけですよね
★ 女優さんだったら絶対に右側の顔しか出さない人もいますからね
★ 「ここが顔だよ」「ここを撮るといいんじゃないの」みたいなことはおっしゃいませんよ。一応僕は大先生みたいになっているから(笑)
★ 僕はどう撮ろうかとフッと考えるときは真剣ですけど、あとはもう世間話とか、冗談を言ってみたり和んでもらって、それで「あっという間に終わっちゃったね」という感じが写真の撮り方として一番理想なんですね
★ 第一印象はとても大切で、フッと感じたものを活かす。そのときだけはものすごい真剣な顔をしていると思うんです
★ 熟考してこのイメージを固めてこう撮ろうということとはちょっと違うんですね。フッと感じたものを、フッと写真に収めようという仕方。これはどうしても速くなりますね
★ (撮影がお早いですよね)インスピレーションですから(笑)
★ 時代と並走できる間は、写真をやる
★ 写真っていうのは時代の写し鏡だと思うんですよ。技術とか手法とか、どんなカメラを使っているかなんて関係ない。人でも物でも、一番いいタイミングに撮る。それがいい写真なんだよね
★ 彼ら(ジョン&ヨーコ)が一番ハッピーだった瞬間でしょうね。その場に立ち会えたのは幸運だし、あの瞬間を記録できたことは光栄に思います
★ 人数の多い撮影なんてダメだよ、写真は少ないに越したことはない
★ (自分は)消えるのが上手い。消す、というか、流れにのるんですよね。だから撮られているほうが気にならないみたい
★ 時間はどんどん死んでいく
★ 1980年代という嘘のような時代には、嘘をつくという技術で対抗するしかなかった
★ 写真はその瞬間を撮った時から過去になる 写真は時の死を撮る装置とも言える
★ 時代と関わり、生きていくのが、モノを作る人間の態度だと思います
★ 時代を乗り越えていく、もしくは、時代を作っていく。そういう気概を持てば、僕はいいと思うんですよ
★ モノを作るってね、いつの時代も大変なんです。だからいい時代はないと思っていた方がいいです
★ 子どもは結構怖いです。「王様は裸だ!」と平気で言ってしまうでしょう。子どもにそれをやられると困るので、真剣に撮ります。バカにされないように。一番カンがいいから、“このオジサンは結構できる”とか見抜いてしまうものなんですよ
★ 僕は老若男女、誰でも同じような気持ちで撮ります
★ 僕は時代と並走していればいい。次に何を撮るかは時代が決めてくれるから、時代に聞いてくださいよ
★ (写真家としての仕事が)なぜこんなに続いているのかというと、時代が生んだ面白い人とかコトとかモノとかを、一番いい場所で一番いいタイミングで撮ることが僕の仕事だからです
★ うまくいかないときは、やめてしまいます。そうも言っていられないときは、それこそ力技でどうにかするけど、時間がかかる
★ いいモノを見たり、おいしい物を食べたり、いい女と付き合ったり、とにかくいいモノに触れること。そうして、いい時間を過ごす。それが自分を変えていきます。そうすると、いろんなものを見たときの感じ方が違ってきます。そのハッと感じたときに、グッと寄ってパチパチ撮るのです。これ、秘伝ですよ(笑)
★ 「ハッと感じたら、グッと寄って、バシバシ撮る」って言ったのは、自分の目で見たときより、写真は余分なものが写ってしまうから。一歩前へ出て近寄ると、肉眼で見た感じに近いです
★ (いい写真はどうしたら撮れるんですか?)それを知ってりゃあ、僕も苦労しませんよ(笑)
★ 生きているときは、もっと愛しなさいってことだね
★ 大きなカメラがあると、被写体はカメラに向かって“写真を撮ってもらおう”という態勢になるんです
★ フィルムを使わないわけでもない。エイトバイテン(大判カメラ用のフィルムのこと。大きさが8×10インチであることから呼ばれている)という大きいカメラを使うことがあります。あれはデジタルじゃなく、アナログです
★ 僕は「いまの時代」を撮るには、「いまのカメラ」が一番いいと思っています
★ ウソのウソはホント
★ こちらもパワーも出す。向こうも出す。(被写体に)負けずにどんどんどんどんエスカレートしていくと、なかなか面白いものが撮れますね
★ 今はね、デジカメだから撮ったらすぐに分かるじゃない。撮ったらすぐに見せる。そういう作業を積み重ねていくと、どんどんきれいになっていくものです
★ 女性だったら褒めそやす。「きれい!きれい!いいよ!」とか
★ 相手にパワーがなければ、良いものを撮ることはできないです。でも、放っておいても相手はそういうパワーを出さないもの。だから、こっちがテンションをガーン!と上げて……
★ 写真を鑑賞するのではなく、ぶつかり合って体感すること。だから、雑誌や何かで見てもダメです。行かないとダメ。現場で体感するとすごいんです
★ ああいう空間(オペラシティ)の中で、写真力あふれる作品をドーンと並べたとしたら、どんな感じになるのかな?と思ったのです。いわば、“写真力vs空間力”というのを試したかった
★ 写真の中に芸術的な表現もあるけど、写真にはもっと強い力、もっと人に訴える力があるから、芸術よりも写真の方が偉いものだと思っています
★ だいたい美術館は少し敷居が高いところがあるじゃないですか。写真が額の中に入れてあり、「芸術だから鑑賞しなさい」と、そんな感じがする
★ “笑える写真”、それが一番美しい人間の写真だ
★ (タイムマシーンがあります。行ってみたい時代はいつですか?)「今」ですね。写真家は“今”しか撮れないからね
★ (俳優である息子さんの篠山輝信さんへメッセージをどうぞ)頑張ってるね
★ (「実はこれが苦手です」というものはありますか?)まずいものを食べること
★ (こういう人は苦手」と思うのはどんな人ですか?)僕のことを嫌いな人
★ (子供の頃のニックネームを教えてください)しのちゃん
★ 『紀心伝心』僕の撮ろうとする時の気持ちが相手に伝わった方がいいから
★ 宝塚をはじめ、僕が撮り続けてきた歌舞伎もアイドルも、すべて虚構の世界の産物。そして写真もまた、現実の一部分を切り取る虚構でしかありません。でも虚構に虚構を掛け合わせることで、初めて生じるリアリティもある
★ 役者の撮影であれば、決め顔をつくる直前や直後、そのほんの一瞬の表情にこそ、撮る価値があると思っています。予定調和はつまらない
★ 新しいもの、未知のものに出会った瞬間の驚きや怖さに対して、正直であることが大事です。知ったかぶっていても、いい写真は絶対に撮れません
★ 僕の原動力は、時代の新しいものを見たいという欲望
★ 思い通りにならないことがあるから表現することは面白い。障壁や制約こそ、新しいものを生み出すエネルギーになっていますね
★ 巨匠だなんて言われない方がいいですよ。子供でいなきゃ。僕の場合は、いつまでもカメラ小僧でいるのがちょうどいいんです
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