マルクス・アウレリウス・アントニヌス 名人・名言集
マルクス・アウレリウス・アントニヌス(古典ラテン語:Marcus Aurelius Antoninus) 生誕:121年4月26日。第16代ローマ皇帝(在位:161年 -180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では第五代皇帝。 死去:180年3月17日(満58歳没)。
マルクス・アウレリウス・アントニヌス(Marcus Aurelius Antoninus)は、ローマ帝国の皇帝であり、ストア派哲学者でもありました。以下に彼の略歴と業績をまとめます。
主な経歴
皇帝としての統治:** マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、161年に皇帝として即位し、ローマ帝国の最後の五賢帝の一人として知られています。彼は皇帝として約19年間統治しました。彼の統治は、内外の軍事的脅威に対処することや国内の法制度改革を含む様々な試練に直面しました。
哲学者としての活動:** マルクス・アウレリウスは、ストア派哲学の信奉者であり、自らもストア派の教えを深く理解していました。彼の著作『自省録』(Meditations)は、彼のストア派哲学に基づく個人的な考察や哲学的洞察を含んでいます。この著作は、後世においても広く読まれ、影響を与えました。
倫理と道徳:** マルクス・アウレリウスは、『自省録』の中で、倫理的な問題や人間の道徳的な責任について深く考察しました。彼の哲学は、自律や節制、公正などの価値観に基づいています。
歴史的評価:** マルクス・アウレリウスは、歴史家や哲学者から高く評価されています。彼の『自省録』は、その智慧と人間的な洞察力によって、古代および現代の読者に多大な影響を与えました。彼の統治は、その公正さや賢明さで称賛され、彼は「哲人皇帝」としても知られています。
マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、ローマ帝国の歴史において、優れた皇帝としてだけでなく、哲学者としても卓越した存在であり、その思想と業績は現代にも多大な影響を与え続けています。
今の瞬間だけに生きよ!
★ 人は、ちっぽけな夢などでは満たされない、大いなる存在である
★ 人生のあらゆることを、それが最後だと思って行いなさい
★ 大きな夢をみよう。大きな夢だけが人の心を動かす
★ 他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな
★ 人生とは自らの想いを実現することである
★ 人間にふさわしい態度は、死に対して無関心であるのでもなく、烈しい気持ちをいだくのでもなく、侮蔑するのでもなく、自然の働きの一つとしてこれを待つことである
★ 真実は君の顔に書いてあるし、声にもあらわれる。恋人同士が目を見るだけで、あらゆることが分かり合えるのと同じく、やがて分かることなのだ
★ そんな目に逢うのも当然のことだろう。君は今日善い人間になるよりも、明日なろうっていうのだから
★ 怖れるべきは死ではない。真に生きていないことをこそ怖れよ
★ 自分の内を見よ。内にこそ善の泉があり、この泉は君がたえず掘り下げさえすれば、たえず湧き出るであろう
★ みせかけの微笑を見せたり、心に仮面をかぶったりしない、真心のこもった、裸のままの親切には、人は決して抵抗できないものだ。もしこちらがあくまで親切を続ければ、たとえ良心のひとかけらもない人間でも、必ず受け入れてくれるだろう
★ 怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である
★ 人の一生は短い。君の人生はもうほとんど終わりに近づいているのに、君は自分に尊敬をはらわず、君の幸福を他人の魂の中に置くことをしているのだ
★ もうしばらくすれば君は灰か骨になってしまい、単なる名前にすぎないか、もしくは名前ですらなくなってしまう。そして名前なんていうものは単なる響き、こだまにすぎない。人生において貴重がられるものはことごとく空しく、腐り果てており、取るに足らない
★ 死とは感覚を通して来る印象や、我々を糸であやつる衝動や、心の迷いや肉への奉仕などの中止である
★ エピクテートスがいったように「君は一つの死体をかついでいる小さな魂にすぎない」
★ つねに、そしてできることならあらゆる場合において、自分の思念に物理学、倫理学、論理学の原理を適用してみること
★ 君の全生涯を心に思い浮べて気持をかき乱すな。どんな苦労が、どれほどの苦労が待っていることだろう、と心の中で推測するな。それよりも一つ一つ現在起ってくる事柄に際して自己に問うてみよ。「このことのなにが耐え難く忍び難いのか」と
★ 善い人間のあり方如何について論ずるのはもういい加減で切り上げて善い人間になったらどうだ
★ たとえばカルミッソス、それからまたアウグストゥス、ハードリアーヌスとアントーニーヌス。すべてすみやかに色あせて伝説化し、たちまちまったき忘却に埋没されてしまう。しかも私はこのことを、この世で驚くばかりに光輝を放った人びとについていっているのだ
★ 今後なんなりと君を悲しみに誘うことがあったら、つぎの信条をよりどころとするのを忘れるな。曰く「これは不運ではない。しかしこれを気高く耐え忍ぶことは幸運である」
★ ソークラテースはこういうのをつねとしていた。「どんな理性的動物(をあなたがたはお望みか)?健全な?それともよこしまな?」「健全な」「ではなぜそれを追い求めないのかね」「私たちはもうそれを持っていますから」「ではなぜ戦ったりいい争ったりするのだろう」
★ ランプの光は、それが消えるまでは輝き、その明るさを失わない。それなのに君の内なる真理と正義と節制とは、君よりも先に消えてなくなってしまうのであろうか
★ 不死の神々と我々に喜ばしきことを与え給へ!
★ たとえば睡気、暑気、食欲不振。以上のいずれかのために不機嫌になった場合には、自分にこういいきかせるがよい。私は苦痛に降参しているのだ、と
★ あたかも砂丘がつぎからつぎへと上にかぶさってきて前のものを覆い隠してしまうように、人生においても初めのものはあとからくるものに間もなく覆い隠されてしまうことを考えよ
★ ルスティクスからは、けちなお説教をしたり、道に精進する人間、善行に精進する人間として人の眼をみはらせるようなポーズをとらぬこと(を教えられた)
★ 一緒になって大きな声で嘆かぬこと、騒がぬこと
★ 山の鼠と家の鼠。前者の恐怖と狼狽
★ 顔に怒りの色のあらわれているのは、ひどく自然に反することで、それがしばしば見られるときには、美は死んで行き、ついには全く再燃も不可能なほどに消滅してしまう
★ 君がなにか外的の理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ
★ かつて私はどこにおきざりにされようとも幸運な人間であった。「幸運な」とは自分自身にいい分け前を与えてやった人間のこと、いい分け前とはよい魂の傾向、よい衝動、よい行為のことである
★ つまり理性と公共精神という善きものにたいして、大衆の賞讃とか権力とか富とか快楽への耽溺のごとく本質の異なるものをいっさい対抗させてはならないのである。すべてこのようなものは、とつぜん我々を打ち負かし、道ならぬところへ我々をつれ去ってしまうものなのだ
★ 無花果の樹が無花果の実をつけるのを驚いたら恥ずかしいことであるように、宇宙がその本来結ぶべき実を結ぶのを驚くのも恥ずかしいことである。同様に医者や舵取りが患者に熱のあるのや逆風の吹くのを驚くのも恥ずかしいことである
★ 肉体もまたがっしりかまえているべきであって、動作においても姿勢においても歪められていてはならない
★ 宇宙の自然の善しとすることの遂行と完成とを、あたかも自己の健康を見るような眼で見よ。したがってたとえいささか不快に思われることでも、起こってくることはなんでも歓迎せよ
★ 君が宮廷生活の不平をこぼすのをこれ以上誰も聞かされることのないように、また君自身も君のこぼすのを聞かされることのないようにせよ
★ あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ
★ 祖父ウェールスからは、清廉と温和(を教えられた)
★ 他人のなすあらゆる行為に際して自らつぎのように問うてみる習慣を持て。「この人はなにをこの行為の目的としているか」と。ただし、まず君自身から始め、第一番に自分を取調べるがいい
★ 君は理性を持っているのか?「持っている。」それならなぜそれを使わないのか。もしそれがその分を果しているならば、そのうえ何を望むのか
★ 事物はそれ自体いかなるものであるか、その素材、原因、目的に分析してみるべきである
★ 死は誕生と同様に自然の神秘である。同じ元素の結合、その元素への〔分解〕であって、恥ずべきものでは全然ない
★ 君の考えを美辞麗句で飾り立てるな。余計な言葉やおこないをつつしめ
★ 今すぐにも人生を去って行くことのできる者のごとくあらゆることをおこない、話し、考えること
★ 元老院において、またあらゆる人びとにたいして、整然と、判然と話すこと。健全な言葉づかいをすること
★ あらゆる行動に際して一歩ごとに立止まり、自ら問うてみよ。「死ねばこれができなくなるという理由で死が恐るべきものとなるだろうか」と
★ マクシムスからは、克己の精神と確固たる目的を持つこと。いろいろな場合、たとえば病気の場合でさえも、きげん良くしていること(を教えられた)
★ もし君が同時に継母と実母とを持っているとしたら、君は前者に仕えるはずであろうが、しかし君が絶えずもどって行くのは実母のもとであろう。宮廷と哲学は君にとってちょうどこのような関係にある
★ 哲学が君をつくりあげようとしたその通りの人間であり続けるように努力せよ。神々を畏れ、人々を助けよ。人生は短い。地上生活の唯一の収穫は、敬虔な態度と社会を益する行動である
★ 物事に対して腹を立てるのは無益なことだ。なぜなら物事のほうではそんなことにおかまいなしなのだから
★ 何かをするときいやいやながらするな、無思慮にするな、心にさからってするな
★ 苦痛は耐ええぬものでも、永遠に続くものでもない。もし、その限界を忘れず、おまえのほうから、それに余分な想念を付け加えないかぎり
★ 名声の後には忘却あるのみ
★ 隣人の語ること、行うこと、考えることを気にかけないものは、どれだけ多くの利益を受けることだろうか
★ 真心のこもった、裸のままの親切には、人は決して抵抗できないものだ
★ 賢者は言った、『静かな一生を送りたいのなら、仕事を減らせ』と
★ エメラルドは、人に褒められなくても、その価値を失わない
★ それは不運ではない。むしろ、それに気高く耐えることが幸運である
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