icon太宰治 名人・名言集

由来:太宰治 名人・名言集
太宰治  名人・名言集
太宰治(だざい おさむ)
本名:津島 修治(つしま しゅうじ)
生年月日:1909年(明治42年)6月19日
小説家。
青森県津軽の大地主の家に生まれる。 1933年、短編『列車』を「サンデー東奥」に発表。
1935年、『逆行』を「文藝」に発表。
左翼活動での挫折後、自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を次々に発表。主な作品に『走れメロス』『津軽』『人間失格』がある。没落した華族の女を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。戦後は、その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳、檀一雄らとともに新戯作派、無頼派と称されたが、典型的な自己破滅型の私小説作家であった。

1941年(昭和16年)、文士徴用令に呼ばれるが、身体検査で肺浸潤とされて徴用免除される。太田静子に会い、日記を書くことを勧める。太平洋戦争中も『津軽』『お伽草紙』や長編小説『新ハムレット』『右大臣実朝』など旺盛な創作活動を継続。1945年(昭和20年)3月10日、東京大空襲に遭い、美知子の実家の甲府に疎開。7月6日から7日にかけての甲府空襲で石原家は全焼。津軽の津島家へ疎開。終戦を迎えた。
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眼鏡をとって、遠くを見るのが好きだ。全体がかすんで、夢のように、覗き絵みたいに、すばらしい。汚ないものなんて、何も見えない

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★ 人間は不幸のどん底につき落とされ、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ

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★ 鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している

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★ 人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない

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★ 親が無くても子は育つ、という。私の場合、親が有るから子は育たぬのだ

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★ 子供より親が大事、と思いたい。子供のために、等と、古風な道学者みたいな事を殊勝さらく考えても、何、子供よりも、その親の方が弱いのだ

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★ 僕は今まで、説教されて改心したことが、まだ一度もない。説教している人を偉いなあと思ったことも、まだ一度もない

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★ 大人とは裏切られた青年の姿である

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★ 不良とは、優しさの事ではないかしら

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★ 本当の気品というものは、真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ

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★ 今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない

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★ 理窟はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う

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★ ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの

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★ 僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです

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★ 男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね

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★ 人から尊敬されようと思わぬ人たちと遊びたい。けれども、そんないい人たちは、僕と遊んでくれやしない

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★ 信実とは、決して空虚な妄想ではなかった

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★ 安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは生のよろこびを書きつづる

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★ 駄目な男というものは、幸福を受け取るに当たってさえ、下手くそを極めるものである

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★ てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ

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★ 愛することは命がけだよ。甘いとは思わない

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★ 怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません

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★ 人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか

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★ 信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ

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★ 好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を抑制するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。人には、宿命というものがあるんだよ

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★ 笑われて笑われてつよくなる

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★ 学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん

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★ 怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ

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★ 君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い

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★ 恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う

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★ あなたはさっきから、乙姫の居所を前方にばかり求めていらっしゃる。ここにあなたの重大なる誤謬が存在していたわけだ。なぜ、あなたは頭上を見ないのです。また、脚下を見ないのです

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★ 疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ

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★ 私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである

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★ 私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです

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★ 人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか

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★ 人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある

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★ 私の欲していたもの、全世界ではなかった。百年の名声でもなかった。タンポポの花一輪の信頼が欲しくて、チサの葉一枚のなぐさめが欲しくて、一生を棒に振った

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★ 叔母の言う。「お前はきりょうが悪いから、愛嬌だけでもよくなさい。お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。お前は嘘がうまいから、行ないだけでもよくなさい

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★ おまえの寂しさは、わかっている。けれども、そんなにいつも不機嫌な顔をしていては、いけない

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★ 今日一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮らしたい

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★ 誰がこの私のひたむきの愛の行為を、正当に理解してくれることか。いや、誰に理解されなくてもいいのだ。私の愛は純粋の愛だ。人に理解してもらう為の愛ではない

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★ 善をなす場合には、いつも詫びながらしなければいけない。善ほど他人を傷つけるものはないのだから

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★ 一日一日を、たっぷりと生きていくより他はない。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮らしたい

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★ 年月は、人間の救いである。忘却は、人間の救いである

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★ トランプの遊びのように、マイナスを全部あつめるとプラスに変わるという事は、この世の道徳には起こり得ない事でしょうか

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★ 電気をつけちゃ、いや!」するどい語調であった。隣室の先生は、ひとりうなずく。電気を、つけてはいけない。聖母を、あかるみに引き出すな

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★ 私は自分を、幸福な男だと思った。悲しみは、金を出しても買え、という言葉が在る。青空は牢屋の窓から見た時に最も美しい、とか。感謝である。この薔薇の生きて在る限り、私は心の王者だと、一瞬思った

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★ 信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせる事が出来ない。」という妙な言葉を、私は旅の手帖に、二度も繰り返して書いていた

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★ さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬

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★ 私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス

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★ 芸術家というものは、つくづく困った種族である。鳥籠一つを、必死にかかえて、うろうろしている。その鳥籠を取り上げられたら、彼は舌を噛んで死ぬだろう。なるべくなら、取り上げないで、ほしいのである

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★ おまえの寂しさは、わかっている。けれども、そんなにいつも不機嫌な顔をしていては、いけない

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★ ここに、新しい第二の結婚生活がはじまる。曰く、相互の尊敬である。相互の尊敬なくして、真の結婚は成立しない

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★ 玄関まで彼を送って行き、いよいよ別れる時に、彼は私の耳元で烈しく、こう囁いた。威張るな

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★ うして、そのかずかずの大恩に報いる事は、おそらく死ぬまで、出来ないのではあるまいか、と思えば流石に少し、つらいのである

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★ お酒飲みというものは、よそのものたちが酔っているのを見ても、一種のよろこばしさを覚えるものらしい

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★ ね、なぜ旅に出るの?」「苦しいからさ。」「あなたの(苦しい)は、おきまりで、ちっとも信用できません

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★ 私のひと。私の虹。マイ、チャイルド。にくいひと。ずるいひと。この世にまたとないくらいに、とても、とても美しい顔のように思われ、恋があらたによみがえって来たようで胸がときめき、そのひとの髪を撫でながら、私のほうからキスをした

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★ 兄さんは、まだ寝ているのだ。むっくり上半身を起こして、「なんだ、もう行くのか。神の国は何に似たるか。」と言って、笑った。「一粒の芥種のごとし。」と答えたら、「育ちて樹となれ。」と愛情のこもった口調で言った

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★ 夫と妻は、その生涯において、幾度も結婚をし直さなければならぬ。お互いが、相手の真価を発見して行くためにも、次々の危機に打ち勝って、別離せずに結婚をし直し、進まなければならぬ

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