横尾忠則 名人・名言集
横尾忠則(よこお ただのり)
生誕:1936年6月27日
出身:兵庫県
美術家、グラフィックデザイナー
兵庫県西脇市出身。20歳までを西脇で過ごす。幼少期に西脇でさまざまな超常現象を経験。死の世界に憧れを抱く。神戸新聞社にてグラフィックデザイナーとして活動後、独立。三島由紀夫に出会い三島の「聖俗一体」的言動に触発される。1970年の三島の死をきっかけにその後の15年間をオカルティズムや神秘主義まで包括した精神世界に傾斜してゆくが、それらが大いなる錯覚だったと気づき「私」の探求の延長線上で絵画に出会う。精神世界と絵画は全く別の存在だと考えていたが、後にこの両者が自分すら知らない深いところで結びついていると感じるに至る。向田邦子脚本によるテレビドラマ『寺内貫太郎一家』(1974年・TBS)では、倉田という謎の多い人物を演じた。1980年7月にニューヨーク近代美術館にて開催されたピカソ展に衝撃を受け、その後、画家宣言。以来、美術家としてさまざまな作品制作に携わる。
2019年9月-12月にかけて、83歳の横尾は自らのキュレーションによる『自我自損』展を開催。「自我自損」は、エゴに固執すると損をするという意味の造語だが、ここで横尾は徹底した自己否定をキュレーションし、異なる作風の作品を一堂に集めて見せ「私は自作を説明することは好みません。従って見どころは見る側の問題で、私作者の問題ではありません」と発言。一貫したテーマである「自我からの開放」を表現。展示作品を選んだ基準はその日の「気分」であった。多大な影響を受けた三島由紀夫をテーマとした作品のほか、 2018年に画材を持った美術館の職員が現場に30分遅刻し、「制作意欲を削がれた」として立腹。宿泊先へ引き揚げ、展覧会は延期になって話題になった "事件 "を報じた朝日新聞の切り抜きをÝ字路前にかざして見せるカリカチュアライズされた作品なども見られた。
目的のために歩く。例えば買物とか食事とか、歩くために歩くのではなく、この辺はアートの発想とちょっと反対ね
★ 生まれ変わったら何になるって? 何にもなりたくないね
★ 高齢になると欲が消えていきますが、作品欲だけは増える一方です。好奇心というのとも違います。未来からの呼び掛けみたいなものです
★ 小さい絵を描いていると人間が小ぢんまりしてしまう。だから大きい絵を描いて、肉体感覚をいつも体感しておく必要がある
★ 絵を描いて疲れて、絵で元気になる。絵は魔力だと思う
★ 非常に重要で大事なもの、一番欲しかったものが手に入らないということって、僕はすごい重要って思うんです
★ 過去に帰れないじゃないですか、人間っていうのは。でも絵では過去に帰れるんですよ
★ 最初の絵から順番に全部描き変えていきたい
★ 肉体労働の結果の絵を批評家はそこに精神を持ち込む
★ ホントのライバルは自分の中にいる、もう1人の自分ですね
★ (絵を描く事は好き?)嫌いと好き、一緒に混ざってる。描き始めが嫌いなんだけれども、描いていく内に好きになる、その好きが通り越したら、また嫌いになる
★ 絵は牢獄のようなアトリエで描くものではない。絵は公開制作という広場、又は舞台で描くものだ
★ いつも遊びたいし怠けたいし、できれば絵なんて描きたくないと思ってます
★ 性格に向かないことは、なるべくしない
★ (絵を描いた後の)結果を考えない
★ 創作意欲はないけど、惰性で描いてる
★ 引退はしない
★ 絵を早く沢山描くコツは上手になまけることだ
★ 都心の中で人工化された環境の中だけじゃ、どうも(創作活動が)できない
★ 世界の動向は、具象絵画の復権、人間と肉体の回復、物語の再考、歴史の再考であるが、日本はこの世界の潮流に全く足並を揃えていない。まるで世界の動向と無関係のように見える
★ 芸術は社会を変える力がある
★ 生命力っていうのは、やっぱり自然から吸収しているものが多い
★ 親が死ぬ恐怖が僕の死の恐怖に繋がってしまって 〜中略〜 それが自分の原点になっちゃってる
★ (作品は)どこがゴールというのがないから、ゴールまで行く必要がないんですよ。或いはゴールを越して走ってもいいんですよ
★ (どの作品も)描き尽くしたという気分がないんですよ
★ 塗り残しや描き残しがあった方が次の作品に入りやすい
★ 完璧は世の中にはないと思ってます
★ 絵はマゾにさせる。自分を追い込んんで追い込んで困らせる
★ 作品が未完状態で終わってしまう
★ 理屈じゃ絵を描けない
★ どーいうわけか、今まで描いていたスタイルの絵が、どうしても描けない。というよりは、描きたくないんだなあ
★ 描くのが好きだから。好きが重なって、それを努力と言えば努力かな
★ 絵を描きながら、時々ヤケクソになって画面を壊してしまうことがある
★ (自分は)怠けるのが専門
★ ハンディがあればあるほど、やったことがない、したことがない方法で変わったものが描けるような気がする
★ 僕は努力って嫌いですね
★ 年を取れば肉体がどんどん老化する。その変化に乗れば絵もわざわざ変化させようとしなくても自然に変化してくれる
★ 描いた絵が全部売れる事はあり得ない
★ 絵を描いても、誰も修正しろとはいわないけれど、デザイン的な仕事は必ず文句の一言、二言、注文をする。その注文も常識以下の常識の概念だ。一体何を怖がっているの、会社の上司の目だ。こういう上司のいる会社は社会悪だよな
★ 将来画家になりたいなんて全然思った事がない
★ 高校になってから油絵を始めてですね。でもまだその頃は絵の道に進みたいと思わなかった。とりあえず郵便屋さんになりたかった
★ 中学の時に江戸川乱歩の挿絵を描いてる、山川秀峰っていう人の挿絵を見て、挿絵画家になりたいと思って
★ 小学校の上級生の頃は漫画家になりたかった
★ (幼少の頃は)絵本の模写ばかりやってました
★ 僕は一人っ子
★ 完成はしたくない、人間は未完で生まれてきて、未完で生きて、未完で死ぬ
★ 絵を描くという事は、僕にとっては、すごい贅沢な遊び
★ 若い頃は妄想だけで絵が描けたけれど、今は妄想も直観も閃きもいらない。体力さえあれば、勝手に描ける
★ ポスターは自分の個展ポスターしか作らないけれど、たまにどこからか頼まれて作る場合がある
★ 82(歳)には82(歳)のやる作品がある
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