icon寺田寅彦 名人・名言集

由来:寺田寅彦 名人・名言集
寺田寅彦  名人・名言集
寺田寅彦(てらだ とらひこ)
生誕:1878年11月28日
出身:高知県
出生:東京市(現:東京都)
物理学者、随筆家、俳人
死去:1935年12月31日
寺田寅彦の名言集をお届け致します。
寺田寅彦の名言集(PAGE2)
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人間が始まって以来今日までかつて断えたことのないあらゆる闘争の歴史に関する色々の学者の解説は、一つも私の腑に落ちない
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★ 我々の寿命、すなわち「生きる期間」の長短を測る単位は、我々の固有振動周期だということになる

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★ 人から笑われ、狂人扱いにされることを覚悟するだけの勇気が入り用である

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★ 物理学上における偶然異同の現象の研究は、近年になっていくらか新しい進展の曙光を漏らし始めたように見えるが、今のところまだまだその研究の方法も幼稚で、範囲も甚だ狭い

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★※曙光(しょこう)… ① 夜明けに東の空にさしてくる太陽の光 ②物事の前途に見えはじめた明るい兆し

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★ 我々は時の長さをこの秒で測ると同時に、またそれを感じる

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★ 人間の寿命がモーターの回転数で計られるようになることが幸か不幸かは、それはまた別問題

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★ 自分が子どもの時に九段上の広場で見た、手拭いをよってこしらえた蛇を地上に置いて、それが今に本当の蛇になると言ってその周囲に円を描いて歩きながら、笛を吹いて往来の暇人を釣っていた妙な男のことを思い出した

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★ 塵に太陽から来る光波が当たれば、波のエネルギーの一部は直線的な進行を遮られて横の方に散らされる

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★ 近代の物質的科学は、人間の感官を追放することを第一義と心得て進行してきた

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★ 人間の平等を論じる人たちがその平等を猿やコウモリ以下に推し広めない理由がハッキリ分からなかった

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★ 物理学では、全ての方向が均等な可能性をもっているて考えられる場合には、対称の考えから、全ての方向に同一の数量を付与するを常とする

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★ 我々の線香花火というものが普通に知られていたら、恐らくとうの昔に、誰か一人や二人はこれを研究した者があったろうと想像される

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★ 同一元素の分子の個々のものに個性の可能性を認めようとした人は前にもあった

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★ 私は自分の住家の庭としてはむしろ何もない広い芝生を愛する

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★ 幼時の自分は常に病弱で神経過敏で、例えば群集に交じって芝居など見ていても、よく吐き気をもよおしたくらいである

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★ 虫の中でも人間に評判の良くないものの随一はウジである

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★ 「完全」でないことをもって、学説の創始者を責めるのは、完全でないことをもって人間に生まれたことを人間に責めるに等しい

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★ 現在の物資科学が発達の極に達して、あらゆる分派の間の完全な融合が成立する日があるとすれば、その時には地震というものの科学的な概念は、一つ、而して唯一つの定まったものでなければならないはずだと思われる

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★ 人類を幸福に、世界を平和に導く道は遼遠である

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★※遼遠(りょうえん)…はるかに遠いこと

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★ もし私の空想が到底実現される見込みがないということに決まれば私は失望する。

名人・名言集

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★同時に人類は、永遠に幸福の期待を捨てて、再びよぎることなき門をくぐることになる

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★ 一つの学説を理解する為には、その短所を認めることが必要であると同時に、その為に、せっかくの長所を見逃してはならない

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★ 「類を以って集まる」という諺は植物にも当てはまるようである

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★ あらゆる非科学ことに形而上学のようなものと対照し、また認識論というような鏡に照らして批評的に見た上でなければ、科学は本当には「理解」されるはずがない

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★ 少なくも相対性原理は、いかなる不備の点が今後発見され、いかなる実験的事実がこの説に不利なように見えても、それが為に否定され得べき性質のものではないと私は信じている

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★ 津波の恐れのあるのは三陸沿岸だけとは限らない。

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★寛永安政の場合のように、太平洋沿岸の各地を襲うような大掛かりなものが、いつかはまた繰り返されるであろう

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★ 科学が今日のように発達したのは過去の伝統の基礎の上に時代時代の経験を丹念に克明に築き上げた結果である

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★ 科学者になるには頭が良くなくてはいけない。

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★これは普通世人の口にする一つの命題である。

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★これはある意味では本当。

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★しかし「科学者は頭が悪くなくてはいけない」という命題も、ある意味ではやはり本当

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★ 頭の悪い人は頭のいい人が考えて、はじめからダメに決まっているような試みを、一生懸命に続けている

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★ 植物や動物は大抵、人間よりも年長者で人間時代以前からの教育を忠実に守っているから、かえって災難を予想してこれに備えることを心得ている

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★ 混乱の中に部分と全体との関係を見失わないようにする為には、正確でかつ緻密な頭脳を要する

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★ 人類が進歩するに従って愛国心も大和魂もやはり進化すべきでないかと思う

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★ 人間か怪我をしたり、遺失物をしたり、病気が亢進したり、あるい飛行機が墜ちたり汽車が衝突したりする「悪日」や「三隣亡』も現在の科学から見れば、単なる迷信であっても未来のいつかの科学では、それが立派に「説明」されることにならないとも限らない

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★ 物理学の対象は客観的実在である

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★ 科学上の知識の真価を知るには、科学だけを知ったのでは不十分であることはもちろんである

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★ 科学と常識との交渉はこれは科学の問題ではなくて、むしろ認識上の問題である

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★ 科学の進歩を妨げるものは素人の無理解ではなくて、いつでも科学者自身の科学そのものの使命と本質に対する認識不足である

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★ 戦争はぜひとも避けようと思えば人間の力で避けられなくはないであろうが、天災ばかりは科学の力でも、その襲来を中止させるわけにはいかない

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★ 人間の科学は人間の未来の知識を授ける

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★ 自然界の不思議さは原子人類にとっても、二十世紀の科学者にとっても同じくらいに不思議である

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★ 頭のいい人には恋ができない、恋は盲目である。

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★科学者になるには自然を恋人としなければならない

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★ 子どもの時分に、臆病な私の肝玉を脅かしたものの一つは雷鳴であった

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★ 私は常識に重きをおく別種の系統の成立不可能を確実に証明するだけの根拠を持たない

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★ 地震というものの概念は人々によって、随分著しく違っている。

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★物理学者以外の世人にとっては、地震現象の心象は全て自己の感覚を中心として見た展開図に過ぎない

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★ 人間を理解し、人間を向上させる為には盲目的に歎美してはならないし、没分暁に非難してもならない

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★※歎美(たんび)…感心して褒めること

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★※没分暁(ぼつぶんぎょう)…道理の分からないこと。物分かりの悪いこと

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★ 自然の森羅万象がただ四個の座標の幾何学に詮じつめられるということは、あまりにも堪え難い淋しさであると歎じる詩人があるかもしれない

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★ 科学上の、一見簡単明瞭なように見える命題でも、やはり本当の理解は存外困難である

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★ 「生物のことが物理学で分かるはずがない」という簡単な理由から、その研究の結果に正当な注意の眼を向けることなしに、看過する傾向があるかと思われる

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★ 私は人間のすることを見て腹ばかり立てている多くの人たちに、僅かな暇を割いて虫の世界を見物することを勧めたい

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★ 透明と不可視とは物理学的にだいぶ意味が違う

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★ 私はいつもこうした(電車の)混雑の周期的な波動の「山」を避けて「谷」を求めることにしている

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★ 自然の方則は人間の力では曲げられない

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★ 人間の人間である所以も、やはりその人間と外界との境界面によって決定されるのではないか

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★ 昔は人に道を譲り、人に利福を分かつということが美徳の一つに数えられた

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★ 無意味な言い表しをする人には、相当な教養のある人も少なくないようである

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★ 人魂を見たという人に、その光り物の大きさを聞いてみても、視覚でいくらくらいという人は極めて稀

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★ 必ず空いた電車に乗るためにとるべき方法は、極めて平凡で簡単である。それは空いた電車の来るまで気長く待つという方法である

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★ 向日葵の花を見ようとすると、我々の眼にはすぐにゴッホの投げた強い伝統の光の眼つぶしが飛んでくる

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★ 本当に優れた理論物理学者の論文の中には、真に東洋画、特に南画中の神品を連想させるものがある

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★ 私が初めて平円盤蓄音機に出会ったのは、瀬戸内海沿いの汽船の客室であったように記憶する

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★ 東京という土地には正常な意味での夕凪というものが存在しない

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