シモーヌ・ド・ボーヴォワール 名人・名言集

シモーヌ・リュシ=エルネスティーヌ=マリ=ベルトラン・ド・ボーヴォワール
生誕:1908年1月9日
出身:フランス
作家、哲学者
死去:1986年4月14日
過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望を持つ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に、陥らないようにすることである
★ 人間は誰もが考えている。インテリだけがそれを自慢しているのだ
★ 女は結婚することによって世界の小さな一部分を自分の領域として与えられる。法律が彼女を男の身勝手から守ってくれる。だが、その代わりに女は男の臣下となる
★ 女性にとって、男性の眠りは貪婪(どんらん)であり裏切りである
★ 文明の全体が、人間と雄と去勢物の中間のものを女性と呼んでいるのだ
★ 実は死が近づくという観念は誤りである。死は近くにありもしなければ遠くにありもしない。死は在(あ)らないのである
★ 自分が死すべき存在だと知ったときから、私は死の観念が怖ろしくてたまらなかった。人々が「勇気」と呼ぶものなど、私には何も見ていないゆえの軽はずみとしか思えなかった
★ 私は一生のうちで、自分ほど幸福に対する才能に恵まれた人間に会ったことはないし、また私ほど頑強にしゃにむに幸福に向かって突進していった人間を知らない
★ 善はただ一つ。それは自分の良心に従って行動すること
★ 人間は社会や他者との関係によってしか人間たりえないのです
★ 人は天才に生まれるのでありません。天才になるのです
★ どうしても取り除くことが出来ない障害の前ではそれにこだわり続ける頑固さほど愚かなものはありません
★ 夫を掴まえるのは技、留めておくのは努力
★ 結婚とは、男女の経済的・性的結合という集団の利益に向かって追い越されることであり、彼ら個人の幸せを確保することが目的ではない
★ 男は妻や愛人を嫌悪すると逃げようとする。だが、女は憎む男に返報しようと手許に抑えておきたがる
★ 女性が不道徳に陥るのは、女性にとって道徳というものが、非人間的な本質の具体化となっているからだ
★ 男性は、相手を自分の存在に取りこもうとするが、自分の全存在をもって相手にのめりこもうとはしない
★ 男にとっても、結婚はしばしば一つの危機である。その証拠に、多くの男性精神病患者は婚約期間中、もしくは結婚生活の初期に生まれる
★ 年頃の娘たちは結婚のために結婚する。結婚によって自由になれるから
★ 結婚は個人を孤独から救い、彼らの家庭と子供を与えて空間の中に安定させる。生存の決定的な目的遂行である
★ お互いが憎悪し合っていながら、それでも相手なしではいられない – というのは、とかく言われるように最も真実な関係とか、最も刺激的な関係では決してない。あらゆる人間関係のうち、最もみじめな関係である
★ ひとりの男を「つかまえる」のが大騒ぎなら、その男を「つかまえておく」のは大仕事。これには、かなり鋭い勘がいる
★ 化粧は女の社会的地位を表現するものだ
★ 人は女に生まれるのではない、女になるのだ
★ 男は女にすべてを与えよと求む。女がそのとおりにすべてをささげ、生涯を上げて献身すると、男はその重荷に苦しむ
★ 女はたえず背後をふりかえって、歩んできた道程の長さを測っているから、跳進力がそがれてしまう
★ こんなにも長い間共鳴し合えたこと、それだけですでにすばらしいことなのだ
★ 恋する女の最高の幸福は、恋する男性によって彼自身の一部と認められることである
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