桂米朝 名人・名言集

桂米朝(かつら べいちょう):3代目
本名:中川清(なかがわ きよし)
生誕:1925年11月6日
旧関東州(満州)大連市生まれ
出身:兵庫県姫路市
落語家
1996年:重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
2009年:文化勲章受章者
死去:2015年3月19日
その人と同じ位と思えば自分より上、自分より下と思えば自分と同じ位、 自分より上と思えば自分より遥かに上
★ 昔のような飢餓感がないんやろうな。噺家になりたてのころの私は、たとえ自分の出番がない時でも囃子場にずっとおりました。「邪魔や」と叱られようが、そこにいたかったんや
★ 芸人は…好きな芸をやって一生送るもんやさかいに、むさぼってはいかん
★ 落語とは、おしゃべりによって、お客さんを”違う世界”へご案内する芸であって、大道具も、小道具も、衣装も、全部、お客の想像力に頼って、頭のなかに作り出してもらう、ドラマである
★ 自分なりに納得して舞台に上がる、この努力を怠ってはいけません
★ 落語を聞きなはれ。落語には生きていく方法がたくさん隠されています
★ 芸は人なり。やっぱり大事なんは人間性や
★ 私の落語の特徴となると、自分の口からは言いにくいんですが、一例を挙げると、まあ、あってもなくてもええような、捨て台詞といったようなもんを、伏線として入れてあり、それが全体に影響し、しゃべりの緩急、間などと重なって笑いになる。そんな計算を私はしています
★ 芸人はどんなにえらくなっても、つまりは遊民なのです
★ 芸人の弟子といえば、良い悪いを自分の頭で考える前に、修行を始めてしまったらええんです
★ 芸能人という言葉が私はどうも嫌で、あえて芸人と言い続けて来ています。職業に貴賎はないと言いますが、私は、もし貴賎をつけるとすれば、芸人は絶対に威張れない職業であると思っています。それは物を生産する職業ではないからです
★ 80歳を過ぎている今の私が若旦那に見えるはずはないんです。でも、それだけですべてが決まってしまうものでもないはずや。そもそも、落語を聴きに来るお客は、演者にだまされに来ているんやさかいね
★ 芸人というのは一号俸、二号俸とかいうもんがある訳やなし、一段ずつ昇っていくようなものではないんです。ある日、ポンと上がったりするもんです。けどじっとしててポンと上がるんやないんで、毎日足踏みだけはずっとしてなあかんのです
★ 落語は現世肯定の芸であります
★ 枝雀の内弟子の2年間で、家中のガラスは全部割られましたな。ネタを繰りながら掃除機を振りまわすんですよ。大事にしてた茶碗も割られたし、ああいう時は、上等のいいものから割りますな
★ 私の師匠の四代目米団治はクリスチャンの洗礼を受けた人でした。気持ちええから言うて、2回も受けたそうです
★ 私は若いころ、キャバレーの余興にも行きました。今から思えば、意地でしたな。今でもやれと言われたらやるつもりはあります。でも、どうやるかは「営業秘密」ですな
★ 噺家になったのは好きやからということもありますが、一人でやる芸で、衣装も大道具もメーキャップもなしで、それでいてドラマのような世界が描ける、それに魅力を感じたからです。私の描いた世界と、受け手の世界が一致する。そのときは冥利を感じます
★ 落語の洗練されたものは、地の文が少ないほど良いとされています。つまり全篇対話で事が運ばれて、それでいて、地の説明があると同様にことが描かれねばなりません
★ テレビというもの、落語はずいぶんテレビのおかげを蒙ってますが、またこのテレビにずいぶん毒されてもいます。これに振り廻されないこと
★ シナリオを書くのにただ義務として勉強するんやなしにやっぱり、それが本当に好きになれんのなら、おやめになった方がええと思います
★ 若手と、いいお客の両方を育てなくては、未来が暗いです
★ 大きなことは望まない。泣いたり笑ったりしながら、一日一日が無事にすぎて、なんとか子や孫が育って、自分はとしよりになって、やがて死ぬんだ・・・それでいいというような芸です
★ 明治なら明治、江戸時代なら江戸時代へお客さんを案内してしまうんやからね。何もかも忘れて、こっちの世界へ入ってきてもらうようにするんやから、催眠術です、一種の
★ キチンとしとったら、それでええやないか。マジメなのがなんでいかんのん
★ 平凡な人間ではあるが、こんな人が町内にいたらみなが助かるとか、世の中はもっとよくなるだろう…と思われる人はたくさん落語国にいます。大きなことはのぞまない
★ 話芸に到達点などありません
★ 全て音楽でも人間の声でもどんな芸にしろ、機械を通した場合と生の時と、人に与える感銘はおおいに違います。これは本当に大切なことであると思うのです
★ 古典と言われていても、実は知らん間に誰かがこしらえたものが入っている。古くから遣ってきた噺というのは、そういうもんなんや
★ 洒落を解し、洗練された笑いを喜ぶことは紳士のたしなみと言うか、文化人程度をはかるようなものであったことは洋の東西を問いません。室町時代の産物である狂言でも、大名が秀句のたしなみがないことを悩んだり馬鹿にされたりしています
★ 「今日は」「ああ、こっちへおはいり」というだけのやりとりでも、その家の大きさ、構造、昼か夜か、どっちが目上か、夏か冬か、職業年齢は・・・等によって「今日は」「ああ、こっちへおはいり」が、みなちがってくるわけです
★ どんな名人の芸でも、その真髄は録音テープにもフィルムにも完全には残し得ない、このことは何の芸にでも言えるでしょう
★ 芸人というのはね、やはり原点に戻りますなあ
★ 噺家は時事ネタに敏感でないとアカンと思てます。「地獄八景亡者戯」という長編ネタは、時事やパロディーを取り入れてこそのもんやしな
★ 枝雀は私よりも大きい存在になると、ずっと思っていたからね。自分よりも一皮むけて上に行くことを私は期待していた
★ 辛いことはあったが、やめようと思ったことは一度もなかった
★ 落語の洗練されたものは、地の文が少ないほど良いとされています。つまり全篇対話で事が運ばれて、それでいて、地の説明があると同様にことが描かれねばなりません
★ その時の波にのって受けている。一時の喝采は博すけれども、少し時代が変わればすぐ廃ってしまうもの。所謂、流行に対して、百年経っても名作は名作、その時その時で、様々な解釈はされても、やはり胸を打つに足る不変の価値をそなえたもの。すなわち不易というわけで
★ 聞くまいと思っても無理やり、耳に音がとび込んでくるぐらいにしないと、マイクを使っている値打ちがないように思っている人さえあります。こうなったらもう暴力ですな
★ お前より下の人間は居てへんのやさかい、これは誰の履き物なんか考えんと、みんな揃えたらええねん
★ 落語のほかには何にもできませんので、これ一筋ということで
★
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