3月のライオン 格言集
『3月のライオン』
作者:羽海野チカ
将棋を題材とした漫画
監修:先崎学
僕は、ひなたさんとの結婚を考えています!他人事なんかじゃないんです!
★ 精一杯頑張った人間が最後に辿り着く場所が焼野ヶ原なんかであってたまるものか!!
★ わからんがこれは俺が絶対に手離しちゃいけねぇもんだ!!オレが担いで届けるものだ!!
★ 「教育」か……「教育」とはうまい事言ったもんだよ…━━「教える」に「育てる」か…「育」の字が無けりゃとっくに放り出してるぜこんな事…
★ 証拠は…ないですねぇ━━っていうか証拠なんてある訳無いじゃないですか
★ 失望も淋しさも人間には必要な感情です 勇気を出して新しい世界に手を伸ばすのは「淋しさ」ゆえのこと…━━そうやって人は…自分の小さな世界を赤子のように手を伸ばして広げてゆくのではないでしょうか…
★ 心配しすぎです 「得たり」「失ったり」は全ての人間に避けようもなく訪れるもの…喜んだりがっかりしたりをくり返し 人は自分の心の取り扱い方を学んでゆくのです
★ キャッチコピーというものは短い方がいい。でもこれはあまりにもはしょり過ぎだと思う
★ 信じて「他のどのライバルよりも1時間長く毎日努力を続ければある程度迄の夢は、かなりの確率で」叶う
★ 「信じれば夢は叶う」それは多分本当だ 但し一文が抜けている「信じて努力を続ければ夢は叶う」━━━これが正解だ
★ ああ でも そうだ 零ちゃんは突然私の前にあらわれた
★ 熱がある間私はずっといなくなってしまった人たちのコトばかり考えて涙がこぼれて止まらなかった…
★ 誰がえらくて誰がえらくないっていつどうやって決まるの?誰が決めるの?
★ 大きな大きな笑い声…まるで何かクラスの中に見えない階級とかがあってその階級にあわせて「どのくらい大きな声で笑っていい」とか「教室の中でどのくらい自由に楽しそうにふるまっていい」かが決められてるみたいな…
★ 明日からひとりだ ひ… ひとりぼっちになるのこわいよう…ほんとはずっと恐かった……
★ 目の下の深い影……多分もうずっとよく眠れてなかったのだろう 青い顔 おこれないじゃないそんな顔見せられたら……
★ あせる気持ちに溺れてた 何度ふり出しに戻ればいいのかと途方に暮れていたその気持ちは これからも消える訳では無いけれど
★ あのな 大事な事だぞ?いいか?一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ
★ 「潔い」のと「投げやり」なのは似ているけど違うんだ!!
★ カッコつけんな桐山っっっ!!!本当に勝ちたいんなら粘れっっっ 攻めるだけじゃなくちゃんと守れっっ
★ それまで僕は自分が「正しい」か「間違ってる」かは裁判みたいに他人に決めてもらわないといけない事だと思っていた
★ 僕は彼女が泣いたり困ったりするのが好きじゃない 僕の知らない場所でピンチに立たされたりとか耐えられない だから僕の手の届く所に来てくれると聞いて絶対に受からせようと思った
★ もしいつか消えちゃうんだとしても忘れないでおこう うれしかった日は確かにあったんだって━━またいつでも何度でも取り出して想い出せるように
★ こんな急に手に入ったものはやっぱりまた急に消えて行っちゃうのかなあ━━でも今はただうれしくてうれしくて……
★ 「必要とされたい」「だから強くなりたい」それのどこが不純なんだ?と
★ 僕は「ズレてる」とか「がんこ」だとか悪口ばかり言われた そして背中をたたかれた
★ 帰り道先生は「教師の意地だ」と言って肉まんをおごってくれた
★ うるさいな ああ うるさい…頭の中の声がこっちまできこえて来るみたいだ…世界の中心は自分だとでも思ってんだろうな
★ 何でこんな風に振舞っていいって思えるんだろ?何で相手がどう受けとるか考えないでいられるんだろう。自由でいいよなぁ 空気読まないで好き勝手やって
★ そうだ 彼女はただ辛がっているんじゃない 怒っているのだ それも腹の底から煮えくり返る程に
★ 気づいた事がひとつある 僕は思ってたんだ 辛すぎるのならそこから立ち去っていい まともじゃない事をしてくるヤツらにはまともに立ち向かう事はしなくていい
★ ひなちゃんありがとう 君はぼくの恩人だ 約束する 僕がついてる 一生かかってでも僕は君に恩を返すよ
★ ひとはこんなにも時が過ぎた後で全く違う方向から嵐のように救われる事がある
★ その時泣きじゃくりながらもそう言い切った彼女を見て僕はかみなりに撃たれたような気がした 不思議だ
★ 部屋中が青く染まって 深い水の底に二人でただただ沈んでいくような夜だった…
★ 離れたくなかった でももう一緒にはいられなかった 早く大人になりたかった 自分の足で立てるようにならなければ大事な人たちを守れないと思ったから
★ 自分で家を出て家賃を払ってご飯が食べられるようになれば大人になれるんだと思ってた 大人になればもう泣かなくてすむんだと━━━思ってた
★ 風が鳴りハープ橋が悲鳴を上げる あの時はただ成す術なく殴られるばかりでひとつの傷も返せなかったけど…盤上でまでただ殴られてる訳にはいかないんだよ
★ そうだ あの家はなんかコタツみたいなんだ…中にいるととろけるようにあったかくて心地良くって 外に出ると今まで平気だった日常がすっごい寒いところなんだって気づかされてしまうんだ
★ 歩け 考えるな 歩け 立ち止まったらもう動けなくなってしまう
★ いけない この気持ちは知ってる でも目を合わせちゃダメだ 知ってるけど名前を思い浮かべちゃダメだ その名前を口にしたら身の内をちぎる一撃が来る
★ そうして僕は眠りにおちた いったい何年ぶりかわからないくらい深くてやわらかな眠りだった………
★ ああそっか そゆことか……この古い家が時間とみんなと全部を そして僕の事までそっと包んでまどろんでいるような気がした
★ なんか不思議だ どうしてぼくは知り合ったばかりのひとの家でこんな普通に眠ろうとしているんだろう?ここにいるとどうしてこんなに落ちつくんだろう どうしてあんな懐かしい夢を見たんだろう どうして……
★ 自分のひとりぼっちに気をとられ 誰かのひとりぼっちに気づけないでいたまぬけな僕に 除夜の鐘はしんしんとふりつもり 大きな河みたいにゆっくりと新しい年がやって来ようとしていた
★ この一年間 ともだちに 家族に 親に、どれだけ愛されたか どんな風に愛されていたのか
★ いつ頃からだろう クリスマスを苦しいと思うようになったのは ある時ふと思ったのだ「通知表みたいだ」と…
★ 小さい頃真昼に雷を見た水色の空に水銀をぼろろところがしたような淡い閃光 僕はそのはかなさに心を奪われた━━たとえその輝きが後に重く激しい雨を連れてくるのだとしても
★ 知らなかった 誰かに自分のいる世界の事について興味を持ってもらえる事が こんなにもお腹のあたりがフワフワする程嬉しい事だったなんて…
★ あれもこれもと多くを望まなければ 停滞を受け入れてしまえば 思考を停止してしまえれば もうここはゴールで そしてもう一度嵐の海に飛び込んで次の島に向かう理由を僕はもうすでに何ひとつ持ってなかった
★ 泳いで 泳いで 泳いで 泳いで 泳いで 泳いで 泳いで 泳ぎぬいた果てにやっと辿り着いた島
★ 僕はカッコウだ…おしのけた命の上に立ち春をうたえと呼ぶ声をきく━━そして思う いっそ本当に鳥だったらと そうしたらこんな激しい痛み知らずに済んだのにと
★ なんだ?なんで泣くんだ?夕べもさっきだってあんなに嬉しそうだったのに女の子ってわからない
★ 泣いてるひなと泣かない僕と……二人並んで見上げる美しい ただただ美しい七月の夜空……
★ 泣いても仕方ないからあきらめて 悲しいから考えないようにして 頭から追い出して追い出して追い出して…━━でも……本当にそれでよかったんだろうか…
★ こんな風に馬や牛を用意したりごちそうを用意したりもういない人たちの来る時間や帰る時間をみんなで気にしたり…ぼくには━━余計思い出して悲しくなるための切ない儀式にしか思えなかった……
★ みんなはいつもとかわらずニコニコしてるけど やっぱりどこかけだるくしんみりして見えた…
★ 「いつでもおいで」って言ってくれたけどホントかな…なんだか「おいで」と言ってもらえた場所ができただけで……そのコトバだけでうれしくておなかがいっぱいでもう充分な気がした
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