バーテンダー 格言集
『バーテンダー』(Bartender)
原作:城アラキ
作画:長友健篩
漫画、2011年2月よりテレビドラマ化
仮に100歳から一日しか修行出来ずとも生まれ変わった時は一日だけ修行が進んでおる。その意味で何かを始めるのに遅すぎることはない
★ バー・ホッパーは多分日本だけに生息する生き物だ 一軒で2~3杯 30分もいれば次の店に行く まるでバーをホップするバッタのように一晩に三・四軒は回る
★ なぜもっと努力しない!こんな接待などに金と時間を使うなら研究開発費にまわしたらどうだ!
★ マドラーで水割りを作る時は下から上に引き上げる!ウイスキーと水じゃ比重が違うから水平にマドラーを回しても混ざらない これ立派な化学ね
★ 若いバーテンダーさんにはぜひ憶えておいて欲しいことがあります 思い出はね 自分が生きた証なんです 失敗も成功も今となってはすべてが甘美に思える 世の中にはそんな味がするお酒もあるんです
★ 縦横・点・ハネ・止め・払い 『永』の字には習字のすべての要素が入っとるんじゃ 同じようにジンフィズにはシェイクの技から酒と果汁の比率炭酸の扱いまで バーテンダーとしての基本技術がすべて入っとる
★ 女は宝石が欲しいんじゃないの!それが愛の証だから欲しいの!!
★ 申し訳ございませんお客様っ お願いいたします…もう一度作り直させてください!
★ 体が疲れているうちは半人前です 本当に疲れなければいけないのは頭と心です
★ 人は習慣に体を委ねることで時に心の辛さを乗り越えることができます
★ 俺が飲みたいのは物語だ お手軽なウンチクじゃない
★ 善い人って後ろ姿は違うんです 丸めた後ろ姿が囁くんです この子は可愛そうな子 でもその不幸が自分でなくて本当によかった せれが見えちゃうんですよねぇ
★ 惨めさ 無力感 果てない不安 生きる意味の喪失 目の前にあるのは真っ暗な未来 しかし だからこそ・・・・・・欲しいのは同情や憐れみじゃない 顔を上げ立ち上がる誇り 明日を自分の足で歩く勇気 そのための・・・・・・他者の優しいまなざし
★ 人は決して孤立などしていない
★
★互いに気付かぬだけですでに出会い共に旅立っている
★
★誰かの存在は必ず誰かを必要とし影響しあい支え合う
★
★最高のバーとはそんなことが信じられる場所なのかもしれない
★ シャンパンの味より首筋を見せないことの方を大事にするお客様もいる
★ どんな酒であれ バーテンダーは酒という命の水を受け止めお客様という命に渡してゆく 命への祈りを命へとつなぐこと それがバーテンダーの本当の仕事だと私は思います フフ…少し大袈裟すぎますかね
★ バーにはいろいろな顔がある 同じようにお客様にもいろいろな顔がある それがわからなければ…君は永遠に三流のバーテンダーです
★ 彼はこの店に通って25年間 一度として酔い崩れたことがなかった 人と競わず決して人を裏切らず どんな苦しい時でも背筋を伸ばしグラスを手にまっすぐ前を向きいつも微笑んで酒を愛し 最後の最後まで誇り高い銀座の男でした 彼はね 銀座の男だったんですよ
★ サービスというのはだから怖い。お客様はその日のサービスに満足すると次回はそれ以上を期待します。でもバーのカウンターは"会者定離"出会った者はいつか必ず別れなければなりません。だからどんなに大変でも精一杯のサービスをしないと後悔する。その後悔は時に一生続きます
★ なぜバーテンダーの修業がボトルを磨くことから始まるか…埃を払い店の品揃えを覚えることはもちろんですが 一本一本のボトルに込められた作り手の歴史と文化をきちんと学ぶことで酒への愛情が生まれるからです
★ 常連でも初めてのお客様でも 常にそれが最初で最後の一杯だと思って作ることです
★ 例えば仕事で絶対にミスをしない人がいます。どんな人か分かります?答えはね…
★
★\"仕事をしない人\"ミスは人が生きている証拠です。
★
★だからこそ一生懸命に必死で努力してその結果出たミスの方が勉強になるんです
★ 仕事の意味とか価値はね君が決めるんじゃなくて他人が決めるんです
★ 医者は体をバーテンダーは客の魂を預かってるんだ だから絶対に裏切っちゃいけない
★ 覚えておけよ 溜 酒にはいつだってふたつの顔がある 毒と薬 その中から薬の顔だけ引き出してやるのがバーテンダーの仕事なんだ
★ さっきのホステスは16でガキ産んで19でヤクザに売り飛ばされて25で自殺未遂 ベタベタ厚化粧して酔ったスケベオヤジに色目使って気のあるふう装って金を引っ張ってんだ バーは確かに魂の病院だ ただし病院は病院でも…ここは野戦病院なんだよ
★ いくら酒で命を救われてもバーテンダーのことなんかすっかり忘れちまう だがそこで飲んだ一杯は忘れない……それでいいんじゃないのか
★ 生きる勇気も自信もその方法も分からず血を流している魂はどこで癒される?『Bar』だ
★ 自信がなくなる迷う…それって成長した証拠なんだぜ。迷わないのは努力を忘れた奴だけだ。だからどんな天才も迷う。そして迷うことでしか壁は破れない
★ 人は頭では分かっていてもしばしば失敗します。大事なのは失敗から学ぶこと。人は成功は実力、失敗は不運と思いがちですから。その意味で失敗は成功よりずっと優しい
★ サービスには偶数のサービスと奇数のサービスがあってね。2人・4人の客ならバーテンダーは放っておくのがサービス。でも1人・3人の客には一言だけでも声を掛けるのがサービスー忘れないことだ。客の小さな孤独に気付けるかどうか。それがバーテンダーにとって一番必要な才能なんだよ
★ 素人とプロの違いが分かるかい?プロとは自分が何も知らないと気づいた者。素人とは自分が何も知らないことすら知らぬ者
★ 孤独を知ること。他人は孤独であることを教えられない。自分で求め自分で乗り越えるしかない。バーテンダーは何に向き合うか。酒かサービスか人か。それさえ孤独の中でしか見つけられない
★ 酒も音楽も同じ意味を持つ。祈りに応えるためにある。人はいつ祈る?自分の無力に涙する時だ。酒も音楽もその時に本当に必要になる
★ 人生に起こることはそれがどんなに辛く悲しい不運なことでも必ず意味がある。そう思うこと。そして神様は乗り越えられない試練を人に与えはしない。絶対に乗り越えられる。そう信じること
★ 思い出はね、自分が生きた証なんです。失敗も成功も今となってはすべて甘美に思える
★ 1/100 1/1000の確率かもしれないが確かに不運なトラブルは起こる。グラスを割る酒をこぼすオーダーを間違える。確かに不運もある。しかしその不運を失敗につなげないのがプロ。バーテンダーにとって1/100の不運で起こった失敗でもお客様にとってはそれがすべて。たった一杯のグラスでもお客様を裏切ればバーテンダーはすべてを失うんだよ
★ 私はどんな時でも客を畏れる 多分誰よりも……だからこそ常により完璧な味を目指し続ける そのための努力は誰にも負けない
★ お前のステアはパーフェクトではない 氷を殺した
★ 人は努力さえすれば必ず成長する。なぜそれが信じられないのか。もっと楽なもの、運や偶然、己の小さな才能に頼ろうとするからだ。それが人の目を蔽い隠す
★ プロになるということは現実の中で何かを捨てるということ。たとえばかつて抱いた夢 理想 憧れ…必要なのは捨てる辛さ、痛みに耐え現実に学ぶということ。そこからプロの本当の成長が始まる。だからこそムダに捨てない。活かすために捨てる
★ 師を求めず師の求めたるところを求めよ それが師の恩に報い 師の夢を継ぎ ひいては師を超えること
★ 客を裏切らない。この1点においてバーテンダーは世界で最も結束の固い職業集団を呼ばれているんだ
★ 客に媚び味としての完成度を目指さなくなった時バーテンダーとしての堕落が始まる。バーテンダーは常に客がひれ伏すような完璧な味を目指さなくてはならない
★ 天才とは持って生まれた才能ではない。迷いなく努力出来る能力じゃ
★ 人はなぜ怒るか。自信のなさ、余裕のなさが心に迷いを呼ぶ。その迷いを隠そうとするから怒る
★ キク~~~っ!こりゃロックンロールだ
★ 人間には2種類ある 人に酒を注ぐ者と人の注いだ酒を飲む者だ
★ 本当はバーの酒もバーテンダーが作るわけではありません どの一杯も人の人生が必要とするから生まれてくる その一杯を必死に求める魂があり その一杯に何とか応えたいと思う魂がある それが出会うのがBar
★ 深く考えることと狭く考えることは違います 深く考えようとしてただ偏狭になることもあります・・・お客様のように
★ 誰にとっても一番苦しいのは自分の中に棲む悪魔の記憶なのかもしれません 嫉妬や怒り、嘘や偽善 人は多分自分自身が許せない時にバーの扉を押すのかもしれません
★ どんな記憶も時が経てばいつか甘美なものに変わります
★ 人を殺すのは記憶の重み
★ 実はこの店まだオープンしたばかりで どんな店になっていくのか自分でも分からないんです ただ分かるのは・・・バーの一番の仕事はお客様の辛い記憶をカウンターに預けてもらうこと
★ 人が誰かの才能を素直に認められるのはすごいことだと思います 自分に都合のいい人は才能があることを認めても 自分より優れた人や都合の悪い人は無能と言いがちです 特に部下や弟子の才能はあまり認めたくないですし
★ バーテンダーに一番必要なことは想像すること・・・とても辛くて孤独なお子さまのために バーテンダーなら何を出すだろうと考えてみました
★ でもそもそもバーテンダーは眼で見ちゃダメなんだ。この耳で……見る。大切なのは耳だけじゃない。眼に見えるものだけを信じてると一番大切なものを見逃す。大切なものが見えなくなるから。ここにある物…お客様の…魂
★ 必要なのは再出発。忘れるのではなく明日を信じて新しい一歩を踏み出すこと。5年かかるかもしれません。10年以上かかるかもしれません。でも大切なのは自分のペースで歩き出すこと
★ バーの一番の仕事はお客様の辛い記憶をカウンターに預けてもらうこと。『人を殺すのは記憶の重み』サマセット・モームもそんな言葉を遺して91歳で自殺しましたから…
★ 無駄に見えますが自分の頭を打ちつけ必死に考えることでしか壁は破れませんから
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