骨川 スネ夫(ドラえもん)格言集

骨川 スネ夫 格言集
『ドラえもん』
作者:藤子・F・不二雄
出版社:小学館
発表期間:1969年~1996年
児童向けSF漫画
スネ夫はのび太のクラスメイト
1969年から小学館の雑誌で連載された。日本では国民的な知名度があり、海外でも東アジアや東南アジアを中心に高い人気を誇る。
父親は会社社長で家庭が裕福であり(小学生でありながら月の小遣いが1万円)、度々自慢話を吹聴してのび太を憤慨させたりうらやましがらせたりする。ごく初期にはメインの悪役になることが多くジャイアン以上に威張っていたが、間もなくジャイアンの手下としての立場を確立。原作・アニメ共にジャイアンとタッグを組み、悪戯を行う場面が多い。
ケンカの際には、ジャイアンや親、担任の先生のうしろだてにより、のび太に勝つことが多く、のび太が苦手とするオバケにも強い。大長編等では特に、のび太やジャイアンが本編よりも勇敢な姿を見せる場面が多いこともあり、相対的に弱虫に見えやすいが、それでも後期では前述の2人ほどではないものの勇敢な一面を見せるシーンも度々あり、また、持ち前の現実的な判断力や器用さを発揮してメンバーに的確な提案をしたり戦力として貢献したりすることもある(詳細は後述の知力・趣味・性格に記載)。また、「雨男晴れ男メーター」によると、数値が「-7」の強い雨男である。なお、骨川家の住所は「東京都練馬区月見台すすきヶ原3-10-5」。
テーマソングとして「スネ夫のうた」(作詞・歌:肝付兼太、作曲・編曲:菊池俊輔)と「スネ夫のおぼっちゃマンボ」(作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:沢田完、歌:関智一)がある。前者はテレビアニメ第2作1期、後者はテレビアニメ第2作2期の曲となっている。 また、一人称は「ボク」「ボクちゃん」(特にテレビアニメ第2作2期以降)だが、初期、または『エスパー魔美』にゲスト出演した際には「オレ」と称していたこともある。母親からは「スネちゃま」、周囲からは「スネ夫」「スネ夫くん」と呼ばれることが多く、名字で呼ぶ人は先生ぐらいで、まれ(アニメ版では出木杉からも「骨川くん」と呼ばれていた)。アメリカ版では「Sneech(スニーチ)」の愛称で呼ばれている。
22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんと、勉強もスポーツも苦手な小学生・野比のび太が繰り広げる日常生活を描いた作品である。基本的には一話完結型の連載漫画だが、連続ストーリー型となって日常を離れた冒険をする「大長編」シリーズもある。一話完結の基本的なプロットは、「ドラえもんがポケットから出す多種多様なひみつ道具(現代の技術では一部を除き実現不可能な機能を持つ)で、のび太(以外の場合もある)の身にふりかかった災難を一時的に解決するが、道具を不適切に使い続けた結果、しっぺ返しを受ける」というものが多い。
不思議な道具で騒動を起こすという要素は、前作の「ウメ星デンカ」と共通している。 ひみつ道具という小道具が入り込むだけで普通の日常が変容するという構図は、作者の短編作品に冠される「SF」の意味としても後に浸透した「すこし・不思議」(Sukoshi Fushigi)の精神とも共通するものがある。
のび太がお正月をのんびりと過ごしていると、突然、どこからともなく彼の未来を告げる声が聞こえ、机の引出しの中からドラえもんと、のび太の孫の孫のセワシが現れた。セワシ曰く、のび太は社会に出た後も沢山の不運に見舞われ、会社の倒産が原因で残った莫大な借金によって子孫を困らせているという。そんな悲惨な未来を変えるために、ドラえもんを子守用ロボットとしてのび太のもとへ連れてきたのだった[。のび太の同級生である源静香(しずか)、剛田武(ジャイアン)、骨川スネ夫も交え、ドラえもんたちの日常は続いていく。
いい歌を聞かせてもらって、こちらこそ幸せだよ
★ ヨーヨーだってジャイアンに遊んでもらった方が幸せだろ
★ 名選手を紹介したから僕を二軍にしないでよ
★ 近頃の日本人は遊び過ぎる
★ いいとも、君の頼みなら何でも聞くよ
★ (ジャイアンの絵を見て)いいなんてものじゃないよ、天才だよ
★ (先生に)実はママが病気でゆうべは徹夜で看病したんです
★ キレイな花はキレイな人にこそ、ふさわしい
★ プッ、バカはおだてやすい
★ 今度のリサイタル、いつ?楽しみにしてるんだよ
★ いやいや君(ジャイアン)歌には敵わない
★ (ジャイアンに向かって)よっ、人気歌手、これからテレビ局?
★ やあい、下手くそが練習してる
★ 悩みや苦しみを分け合ってこそ、友達じゃないか
★ 遅いんだよジャイアン。いつ新曲ができるかと待ちくたびれちゃったよ
★ さぁノートを貸すよ
★ ジャイアンはいつも正しい
★ お前アリとキリギリス知ってる?俺アリ、お前キリギリス
★ 身分を考えろ
★ 今から支度しておかないと大人になってからじゃ手遅れだ。人生にはそれくらいの計画性がないとダメなんだよ
★ まず欲しいのは、金だ。金だよ、金
★ 僕だって自分の悪い癖はよーくわかってるんだ
★ うちの家族に共通してるのは、一級品しか相手にしないってことだね
★ 今の世の中でものをいうのはお金だよ。 それに頭とルックスさ
★ 分かってくれるのドラえもんだけだ
★ ジャイアンの為なら、火の中水の中へでもとびこむよ
★ 美しいという言葉は僕のためにあるんだなあ
★ 昨日まで軽井沢の別荘へいってきた。昆虫採集やらなにやら楽しくて寝る間もなかったよ
★ のび太のくせに!
★ (のび太のママに対して)おばさんて、会うたびに若くなられますね
★ 僕の友だちが花どろぼうだったなんて……。ああ、僕は恥ずかしい
★ 漫画を読んでるとママがうるさいんだ
★ ごめん、ごめん。悪いこといって。 このへんで庭に池があるのは、うちだけだった
★ うちのパパ、えらいんだぞ。社長だぞ
★ 僕なんかさ、ハンサムで頭がよくて金持で、君らに比べれば恵まれてると思うなぁ
作品の来歴
ドラえもん連載期間(読み切り、半年未満の連載、過去作品の再録、大長編は除く。黄色は他誌と同時掲載。詳細は「連載誌」の項を参照)
1969年より、小学館の学年誌(『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』)にて連載開始した。いずれも1970年1月号で、当時の作者名義は「藤子不二雄」(藤子不二雄の2人のうちの1人、藤本弘による単独執筆)。1話ごとに完結する短編として執筆。タイトルロゴは『オバケのQ太郎』のロゴも手掛けた赤松育延によるもので、ドラえもんの手足をイメージしている。
1974年3月に、原作の漫画連載も最終回として「さようなら、ドラえもん」が描かれたが、藤本が思い直し、翌月「帰ってきたドラえもん」によって連載は継続される。原作の単行本は1974年8月から刊行開始され、第1巻はレーベル『てんとう虫コミックス』の第1号作品となっている。
藤本が執筆した作品は全1345話(短編・中編・長編)。ただしその一部は、執筆当時のチーフアシスタントであるたかや健二による作画となっている。
1987年以降は作者の体調面の問題もあり、レギュラー短編の新規執筆は徐々に縮小し、1991年をもって全て終了した。大長編(後述)を除く、藤本本人の手による最後の作品は、1994年に発表された全3回の集中連載中編「ガラパ星から来た男」(第45巻収録)となっている。
『ドラえもん』本編連載のほか、1974年には、ドラえもんの妹「ドラミ」を主人公に据えたスピンオフ作品『ドラミちゃん』が連載され、のちに『ドラえもん』本編に統合された。
ドラえもん誕生50周年を記念して、2019年11月末には上述の6誌に掲載された6種類の第1話を単行本にとりまとめて0巻として発売、(『ドラえもん プラス』を除けば)1996年に発売されたてんとう虫コミックス第45巻以来の新刊となった。0巻の初版は10万部だったが、発売前に重版が2度かかり、発売後の重版も併せて、同年12月25日出来重版で累計40万部を超えた。
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