一禅読みものリスクリワード≪FXの比率や勝率(1:2や1:3以上)≫

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これをご覧いただいている方の中にもリスクリワードという言葉を聞いたことのある方も多いかと思います。 よくリスクとリワードを1:2や1:
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リスクリワード≪FXの比率や勝率(1:2や1:3以上)≫

これをご覧いただいている方の中にもリスクリワードという言葉を聞いたことのある方も多いかと思います。

よくリスクとリワードを1:2や1:3のトレードをしましょうという風に解説されているブログもあろうかと思いますが、誰だって損失を最小化して利益を最大化させたいわけですがそれを実現する為に必要な考え方やエントリーポイントについてここではお話しをさせていただきます。

まず理想は1:2や1:3以上のトレードですが、それを実現する為には、まず「損失を少なくする」と「利益を伸ばすという」

二つに分けて考えなければなりませんので、まずは損(リスク)に焦点を当ててお話しをさせていただきます。

目次

損益分岐

リスク:リワード=1:2とは下記のような取引を指します。

リスク(損切り5pips):リワード(利確10pips)

では実際にこのトレードをした場合、勝率はどこまで必要なのか?

仮に10回トレードをしたとしましょう。

  • 5勝5敗の場合(スプレッド除外)
  • 損切り 5pips×5回=25pipsの損失
  • 利確 10pips×5回=50pipsの利益
  • 損失 -25pips+利益 50pips=25pipsの利益

※仮に米ドル円のスプレッドが0.3銭であった場合

10回取引をすると3銭になります。

1pips=1銭なので25pips-3銭=22pipsの利益になります。

ではこの条件下において損益分岐は何勝何敗であれば良いのでしょうか?

  • 4勝6敗の場合
  • 損切り 5pips×6回=30pipsの損失
  • 利確 10pips×4回=40pipsの利益
  • 損失 -30pips+利益 40pips=10pipsの利益
  • 10pipsの利益-スプレッド3pips=7pipsの利益

3勝7敗となれば利益は残らず損失額が多くなります。

ではもう一つ。

リスク:リワード=1:3の場合の損益分岐ラインは?

取引:損失5pips・利益15pips

  • 3勝7敗の場合
  • 損切り 5pips×7回=35pipsの損失
  • 利確 15pips×3回=45pipsの利益
  • 損失 -35pips+利益 45pips=10pipsの利益
  • 10pipsの利益-スプレッド3pips=7pipsの利益

2勝8敗となれば利益は残らず損失額が多くなります。

損切りは誤りを認識した時に行うもの

損切りは相場の状況に関係なくご自分が設定をしたpips数で損切りをされる方も多いかと思います。

損切り幅は10pips~20pipsが多いように感じます。

そもそも損切りは自分の読みとは逆に価格が進んでいくと思った場合や自分は上昇と思ったが下落トレンドが始まった、あるいは下落トレンドが始まるだろうと誤りを認識した時に行うものです。

ということは可能な限り、その誤りを少ないpips数で認識できれば良いわけです。

下記画像をご覧下さい。

これは逆張りの際のエントリーですが紫水平線の黒丸のところでロングエントリーしたにも関わらず紫水平線を割ってくる。

これで自分の思惑とは逆に行ったとか行くかもしれないと早々に誤りを認識できますよね。

必ずしも紫水平線上でエントリーをしなければならないわけではありませんが大切なポイントは引きつけること。

よくありがちなのが紫の水平線まで価格が下落してくるかどうか分からないから、ついつい中途半端な箇所でエントリーをしてしまうのです。

もちろんこの黒丸で逆張りロングをするのも良い場面、危険な場面もあれば逆に紫水平線までの下落を待たずにロングエントリーをすることが正解の局面もあります。

ただ私のFX記事で何度も申し上げていますが、全ては根拠です。

その時の相場状況や勢い、値動きなど複数の条件を突き合わせて最終的な結論を出してください。

順張りエントリー

次に順張りの場合ですが下記画像をご覧下さい。

①の黄緑の陰線ですが典型的な押し目買いのポイントになります。

この画像のどこでエントリーをするのが正しいかということではなく、先ほども申し上げましたが引きつけること。

ついつい長い陽線が出ると飛び乗ってしまいますが、それが誤りとは言えませんがリスクリワードという観点から言えば、その飛び乗りのリスクリワードはどういう根拠の元にエントリーをしたのかがご自分で説明できなければなりません。

飛び乗りが必ず誤りとは言えない理由は誤りを認識するポイントとここまで上昇するであろう根拠との比率が1:2以上であれば問題ないわけです。

また価格の上昇が早い遅いも関係ありません。値動きが早い遅いは結果が早く出るか遅いかの違いだけです。

価格が一気に上昇もしくは下落しようがそんなことはどうでも良く、1:2以上かが全てで、その根拠に基づくトレードであれば良いわけです。

ただその根拠が何となくといった希望的観測、つまりエントリー根拠が希望であればそれは根拠とは言えませんのでご注意下さい。

さて話を戻しますが紫の水平線を4本引きましたが直近高値など、ここで止まるかも?と思われるところに引いたわけですが、相場はよくオーバーシュートもするのでキレイにこのラインで止まるとは限りません。

またフィボナッチも押し目のポイント探しには有効です。

相場は様々な要素を組み合わせて最終的な判断を下すわけですが他の要因を除外してこの画像のチャートだけで判断を下せと言われたら②の陽線のローソク足も大きく上抜けしているので、あまり深押しはないかと判断して、私なら一番上の紫の水平線でロングするかと思います。

引きつけることが重要ではあるのですが、順張りの場合はあまり引きつけようとすると、そこまで価格が到達せずに上昇してしまう場合も多々あります。

これが相場の難しいところではありますが、そういった場合はどのように考えれば良いのでしょうか?

打診買い・打診売り

もし押し目買いをする際にリスクリワード比率が良いトレードをしようとした場合は引きつけなければならないのですが常にドンピシャでご自分がエントリーをしたポイントから思惑通りの方向に進むことはあまりありません。

仮に引きつけて引きつけてのエントリーを意識し過ぎるとトレンドの波に乗れない事態に直面することも少なくありません。

そんな時は分割でエントリーをするのも一つの手です。

下記は先ほどの画像です。

例えば上の画像の一番上の紫水平線からロングエントリーをしようかなと考えているとします。

しかし相場の状況等を考えれば、少し深い押し(下落)が入るかもしれないとの思惑があれば、待つのが選択肢の一つ。

でもこのまま上昇してしまうと波に乗れないとの懸念があれば、まずは普段の半分だけ打診買いという形でロングエントリーをしてください。

つまり普段は1万通貨でトレードをされている方でしたら5000通貨を二回に分けてエントリーをする。あるいは三回など。

相場で難しいのは”点”を当てることです。正にここ!という”点”を当てるのほど難しいものはありません。

ただ分割でエントリーをすることで点ではなく、少し広いゾーンとして考えることができます。

ですので強い根拠がある場合は分割など考えずに普段の枚数でエントリーをされれば良いと思いますが

その根拠に絶大なる信頼が置けない場合は打診買いを、売りの場合も同様に打診売りをなさって下さい。

利益を伸ばす

次に利大、リワードに焦点を当ててお話しをさせていただきます。

利益を伸ばす為に大切なことはエントリーをした段階で、どこまで利益が伸びるかを推測できていることです。

絶対にここまで上昇(下落)すると言い切れるポイントはただの一つもありませんが、その目安をご自分で持っていなければなりません。

例えば先ほどの下記画像です。

仮に紫の水平線で下落が止まる何らかの強い根拠があったとしても、そこからリスクリワードに適った上昇をしていく根拠があるかどうかということです。

秒スキャといってエントリーから決済まで数秒というスキャルピングの場合はそこまで考える必要はありませんが数十pips取るトレードでしたら価格の下と上を理解していなければなりません。

ここまでご覧いただればお分かりかと思いますが、要するにリスクリワードの肝の部分というのはエントリーをするポイントによってほぼ決まるのです。

一方に伸びていく強い根拠がある時に引きつけて押し目や戻りを待ってエントリーをするのがリスクリワードに適ったトレードということです。

ではチャートで言えばそれはどういった状況を指すのでしょうか?

エリオット波動の第二波

それはエリオット波動で言う第二波ですね。

エリオット波動の説明は省略をさせていただきますが、下記画像の第2波と表記されているところでエントリーをするのが最も良いです。

よく第3波がよく伸びると言われていますが、なぜ第3波がよく伸びるかというと第1波で相場参加者の多くが、これは上昇していく、あるいは上昇トレンド発生と認識をするからです。

ですから第1波が発生すると一方に伸びていく可能性の高いポイントになり、この上昇期待に対しての第2波で押し目買いです。

ただ一点注意していただきたい点がございます。

下記画像をご覧ください。

画像内の紫の枠で囲ったところが第1波となり次の陰線が第2波であることはほとんどの方がお分かりかと思います。

しかし下記画像のように誰がどう見ても第1波と認識できるくらい分かりやすい長陽線の場合もあればそうでない場合もあります。

限りなく安全なリスクリワードトレードということであれば、第2波でエントリーはもちろんですがどのような相場状況か?エントリーを検討している第1波がどういう1波かをきちんと見極めてからエントリーしてください。

この波がこれから第5波まで続く第1波にあたるかどうかが重要なのではなく、要するに押し目で買った後に上昇するかどうかが重要というよりこの条件がクリアされているであろうエントリーポイントかどうかだけです。

分割決済・玉操作

ここで1:2、1:3のトレードをしましょうということでお話しをさせていただきましたが、ここまでを読めば1:2以上でなければいけないんだと思いがちですがそうではありません。

FXは人に言われた通りの事をすれば稼ぎ続けられるわけではなく、自分を知って自分に合うトレードスタイルを確立できた方が稼ぎ続けられます。

ですから無理に1:3にしようとしてかえって成績が落ちる場合もあります。そんな時は1:1.5のトレードや1/1.75という風にご自身で設定されれば良いと思います。

また1:3のトレードをしようと思った場合でなかなかできないということでしたら1:2になったら半分決済して半分を決済せずに利を伸ばすのも一つの手です。

厳密に言えば途中で半分でも決済をしてしまうと1:3のトレードではなくなりますが、それでもいいんです。ご自身に合うスタイルを確立すればいいのであって、そこに至る過程はご自身で工夫をされればいいのです。

半分決済をしてストップの基準を上げて損失が出ないように工夫するなど。

リスクリワードはあくまで比率であって、そこにポジションサイズや決済の工夫、さらにヘッジなど組み合わせをすることでバリエーションが増えますしリスクリワードが1:2のままであっても、負ける確率が激減するなどFXは玉操作ができるからこそ安定を手にできるものですから、一度ご自身に合うやり方を見つけて下さい。

常に値動きが思惑通りに行くことはありません。どんなに研究をしても絶対を見つけることはできません。

まず絶対がないというだけでリスクリワードで言えばリスクの高い世界であることが分かります。

この絶対がない世界の中だからこそ、リスクリワード、つまり期待値の高いトレードをする必要があるのです。

今後の動きがあまりにも分からないところでエントリーするのは論外。分からないところでのエントリーをし続けて時々勝てても、勝ち続けることはかなり難しいと思います。

それはFXに限らずですよね。

そのことについて分かってもいない人が勝ち続けられる世界なんて、この世に存在しないのではないでしょうか。

リスクリワードは損失、利益のお話しになりますが、これはメンタルの部分でも言えることです。

精神的リスクをどれだけ負うか?その精神的リスクに対してどれほどの期待が見込めるか?

これも併せて考えていただくと今までとは全く異なるトレードになるのではないかと思います。


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