知識ゼロからの仏教入門0章(案内)
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概要: お経なんて読んだことがない!というのが多くの人の正直な感想かもしれません。それに訪日客をガイドするのにお経の知識がどれほど必要なの
お経なんて読んだことがない!というのが多くの人の正直な感想かもしれません。それに訪日客をガイドするのにお経の知識がどれほど必要なのかと聞かれると、ほぼ必要ないのかもしれません。それでも本書を読んでみたのは、仏教入門という本を何冊か読んでも、結局のところ釈迦の教えは何なのか、今一つよくわからなかったのが理由です。
第1章では、お経の成立ちについて説明しています。お経を書いたのは誰なのか、お経は何語で書かれたのか、日本にいつお経が伝わったのか、などの項目について書かれています。日本で見るお経は漢字ばかりですが、そのお経もインドから運ばれてきたものを中国語に訳したものということまでは知っていましたが、誰が書いたかなどを調べたことはありませんでした。
第2章では、釈迦の言動を色濃く残す初期のお経。仏教の開祖は釈迦ですが、釈迦がお経を書いたわけではなさそうです。そういえば、キリスト教の聖書も、キリストが書いたわけではないですね。お釈迦さんの言葉、あるいは教えを受け継いだ弟子たちがまとめて、書き上げたのが初期のお経のようです。
第3章では、インドで作られたお経について書かれています。法華経、観音経、華厳経、般若心経、大無量寿経、大日経が取り上げられていて、なじみのあるお経の名前もあります。インドで作られたということは、別にインド以外で作られたお経もある言うことです。それって、本当のお経なのと思ってしまいます。
第4章では、中国で独自の発展を遂げたお経が紹介されています。中国で作られた偽経とあり、偽物があるようです。日本の仏教は中国経由で伝わっているので、ここで紹介されている中国製のお経は日本にも入ってきているでしょう。どの時代かはわかりませんが、日本人はありがたく偽物のお経を輸入してしまったのでしょう。
第5章では、日本独自のお経が紹介されています。日本でも偽物を作っていたのかと疑ってみましたが、お経というよりも偉いお坊さんたちが残した文章、例えば最澄が書いた「山家学生式」や空海が書いた「三教指帰」のことを説明しています。
幼かった頃に、祖母とお寺に行って、ひらがなのルビが書かれたお経を一緒に読経した思い出がありますが、現在では法事でお坊さんの読経を聴くぐらいで、まったく接点がなかったのですが、お寺紹介の予備知識として、読んでおいてよかったと思います。
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