天台山
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概要: 天台山は中国の浙江省中部にある名勝地で、天台宗発祥の地です。天台山記てんだいさんきには「高さ18,000丈、周廻800里 八重に山あり」と
天台山は中国の浙江省中部にある名勝地で、天台宗発祥の地です。
天台山記てんだいさんきには「高さ18,000丈、周廻800里 八重に山あり」と書かれています。1,138mの華頂峰かちょうほうを最高峰として、直径約60kmの山並みを天台山と呼びます。
紫微宮と言う北極星を中心とした星座にある三台星宿に応ずる環境、と言うことで天台と名づけられました。
日本の天台宗の宗章「三諦章」は、これに由来しています。十六菊の中に三つの星が正三角形に配置されています。
また、天台は天に昇るの意味で、山紫水明の仏国土を「上天之台」と言います。天台山には高い山、奇岩、洞窟、滝など見どころが多く、宗教家だけでなく李白や杜甫のような詩人も好んだ場所です。
天台山の歴史は古く、後漢(25~220)の頃には道教の人たちが活躍し、仏教と結びついたのは東晋(317~420年)の頃と言われています。
天台山の南山麓に国清寺こくせいじがあります。この寺は天台宗の実質上の開祖、智顗(ちぎ538-598)が隋代に創建した寺です。
当初の名前は天台寺といいます。智顗は隋晋王広(煬帝)から智者大師の号を贈られ、天台寺も国清寺の名が授けられました。
国清寺は日本の天台宗の開祖、最澄を始めとして円載、円珍、成尋、栄西、道元なども学んだ寺です。
唐の時代に書かれた「天台山記」の写本部分。
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原本は失われているようで、清(中国)の駐日公使(黎庶昌)が、日本に残る中国の珍しい書物を集め復刻した本=古逸叢書(こいつそうしょ)に使われたと言われている。唐時代以前の山岳地誌は原型を伝えるものが少なく、重要文化財となっている。
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